2024.12.13
子育て | 2018.09.12 |
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防災士に聞いた「もしも」の時の備え ~家族が離れているとき!災害にあったら、どうする?~
台風、大雨、大雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火など、自然災害はいつどこで発生するかわかりません。また、台風や大雨のように事前に予見できる災害もあれば、地震のようにある日突然発生する災害もあります。
災害が発生したときに、家族が一緒にいれば少しは安心ですが、学校や職場など家族が別の場所にいるとき、どのように対応するのがよいのでしょうか。
防災士の資格を取得されているあなぶきPMアカデミーの藤原館長にお話を伺いました。
防災とは
防災の考え方
これまでの防災とは、災害を防ぐことを中心に対策が行われていました。ただ、近年では想定を超える災害が多発しており、災害を「0」にすることは難しくなっています。
そういった状況から、今では、災害を防ぐことに加えて、減災、縮災という観点から対策が行われています。
減災とは、被害は必ず出ることを前提として、被害を最小限にとどめる努力をすることで、縮災とは、災害が起こった後、復旧する時間を1日でも短くして、被災した期間を短縮することです。
危機管理の視点
危機の予知や予見は難しく、予想の規模を超え、平時の考え方では対処できないことがあります。
危機を回避するためには、危機意識を持つことが大事です。
まさか・・・、自分は大丈夫、前回は・・・などのタブーは設けず、もしかしたら・・・、かもしれない・・・などの危険予知の考え方に切り替えることが必要です。
自分の生活しているエリアのリスクを把握する
情報を集める
まずは、自分の生活しているエリアのリスクを家族で把握しておきましょう。
30年以内に70~80%に発生するとされている南海トラフ地震については、発生したときにどのようなことが起こるのか、気象庁や各自治体などのホームページなどで、情報を収集することができます。
情報をもとに避難行動を考える
もし、南海トラフ地震が発生すると、地震の規模はマグニチュード8~9クラスと言われており、当然、津波は発生します。
津波などで道路が浸水した場合、30cm浸水すると避難行動が取れなくなり、50cm浸水すると車が流されます。そうなる前に安全なところに避難する必要がありますね。
津波の浸水想定など、各自治体が出しているハザードマップを参考に、自分の生活しているエリアの情報を収集し、避難する場所を家族で決めておくと安心です。
リスクに備える
家の耐震
昭和56年より前の建物は旧い耐震基準で立てられているので、耐震改修等の対策が必要になります。耐震改修については、各自治体によっては補助金制度がありますので、自分の住んでいる自治体のホームページで調べたり、直接問合せてみてください。
建物全体の耐震が難しければ、耐震機能があるベッドを部屋に置くなど、シェルターの代わりとして、一部屋だけ耐震対策をする方法もあります。
通学路の点検をする
家族で通学路を点検しておきましょう。災害にあった時、子どもが通っている小学校が避難場所になることもあります。
災害時には、道路の陥没や塀などが崩れていて、普段の通学どおりに学校までいけない可能性も十分考えられます。家族で通学路を確認することで、避難ルートの確認や点検をすることができますし、危険予知トレーニングにもなります。
非常用の備蓄品を準備する
防災の基本は、自助(自らの安全は、自らが守る)が前提となります。震災発生時から最低3日間以上は家族で自立して生活できるよう、非常時の備蓄品を準備しておきましょう。
飲料水や、非常用トイレ、カセットコンロなどは特に重要です。飲料水は家族人数/ケース+1ケース(1週間分)あると安心です。また、携帯電話の充電機や、薬、めがねやコンタクトなども準備しておきましょう。
特に、常用している薬がある場合は、病院に行っても薬を処方してもらえない可能性が高いため、予備の薬を準備しておくことが必要です。
家族で事前に話し合っておくべきこと
非常時の連絡方法
災害時には、携帯電話はつながらないと思っておきましょう。
比較的つながる可能性があるのはインターネット、SNS、メールですが、携帯電話を持っていない子ども多いと思いますので、子どもでも簡単に利用できる災害時の連絡手段を確保しておきましょう。
おススメは、災害用伝言ダイヤルです。「171」をダイヤルし、自宅の電話番号や携帯電話の番号を登録すると、メッセージを録音、再生することができます。インターネットでも利用することができます。登録する電話番号は家族で話し合って決めておきましょう。
また、日ごろから訓練をしておくことも大切です。
携帯電話は地震の弾みで壊れてしまうこともあるので、携帯電話以外の連絡を取る方法を決めておくと安心です。
避難場所を決めておく
家族で避難する場所を決めておくことも重要です。避難場所は、第2候補まで決めておくと安心です。避難所は、発生する災害によって向き、不向きがありますので、想定される災害にあわせた避難所を選択しましょう。
子どもが学校に行っているとき
教育機関は災害が発生すると、原則として、安全が確認されるまで子どもを帰宅させることはありません。
パパやママが迎えに来るまでは、学校で預かってもらえますし、学校自体が避難所になることも多いので、子どもの安全は確保されています。自分たちが子どもの学校に到着できる手段を考えましょう。
また、子どもにもパパやママが迎えに来るまでは、学校にいるように伝えておきましょう。
まとめ
災害はいつどこで発生するかわかりません。実際に災害にあった時にできるだけ被害を少なくできる備えをしておく必要があります。
災害は、ムダに恐れるのではなく、正しく恐れることが大切です。被災したときに、自分たちが困らない程度の備えをしておきましょう。
また、日ごろから災害について家族で話し合ったり、地域の防災訓練などに参加するなど、災害に対する意識をしっかりと持っておくことが必要です。
※あなぶきPMアカデミーは、マンション管理に関するプレゼンテーション型「人材」育成施設です。
社員の育成以外にも、職業訓練校、研修施設として一般の方にも利用いただけます。
この記事を書いた人 | |
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14歳の女の子の子育てと仕事を両立するワーキングママ |
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