2024.11.14
仕 事 | 2020.02.05 |
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仕事どうする?岐路に立っているあなたへ。18年ぶりに仕事復帰して実感する”女性のキャリア”
女性だからこそ選ぶ道がいくつも
結婚が決まったとき、ご主人の転勤が決まったとき、子供を授かったとき、女性にはさまざまな選択肢がうまれます。
仕事や、働き方においても、さまざまな選択肢があります。
結婚・出産を機に、退職という選択肢を選ぶ方も多いと思います。
ご主人や家族がそう望むゆえの選択や、転勤などでやむを得ずというケースもあるでしょう。仕事に関する選択は、ご自身にとっても、ご家族にとっても、今後の生き方やライフスタイルに大きく影響するものです。
だからこそ、選ぼうとしているその選択が、ご自身の人生において、また家族のために、将来的に良い選択であるかどうか、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
お金のこと
「お金」って女性にとっては結構大きな問題です。
毎日の食事のお買い物に始まり、育児をするにも、家庭生活においての支出を実際にやりくりするとき、女性は大きな役割を担います。子どもの教育費用などもありますし、「お金」は家族計画にも影響してきます。
そして、マイホームの資金や子どもの大学の費用など、将来、節約するだけでは賄いきれない多額の出費にみまわれたとき、慌てなくてすむように備える必要があります。
退職するという選択、つまり正社員の地位を去るということは、ご自身の生涯獲得賃金を大幅に減らしてしまいます。女性の正社員としての再就職がとても難しい日本の現状において、退職するということは、経済的にとてもリスクのあることなのです。
そもそもの賃金、そして世帯収入
2020年春から同一労働同一賃金がスタートするとはいえ、正社員と非正規雇用労働者の間には、まだまだ大きな賃金格差があります。
また、女性活躍が進んできているとはいえ、男女にも格差があるのも現状です。女性が再就職しようとした場合、正規雇用は非常に少ないのも現状です。契約社員での採用となると、同年代の正社員の女性より随分と低い年収となってしまいます。
また、再就職を考えるとき「130万の壁」とか「働き損」という言葉に惑わされがちです。
でも、安易にその言葉を信じて扶養枠内で働くことで経済的不利益を被ることもあります。扶養枠で就業しても、ご主人の税金が控除されるだけで、収入が増えるわけではありません。
たとえ時間給労働だったとしても、制限をかけずに就業することで、収入は増えていきます。仕事面でのチャンスも開けていくでしょう。
働けるうちはしっかり働いて、年収を確保し、社会保険に入って将来厚生年金を受け取る方が、生涯獲得賃金はぐっと高くなります。
社会保険は今だけじゃない。長期的に考えよう
社会保険は、会社が保険料を半分負担してくれる、とてもお得な保険です。
厚生年金は生涯生きている限り支給される安心な年金です。
老後の資金の確保は、実は今から備えておくべき課題なのです。
社会保険料を払うと、手取りが少なくなるため損をしているように感じますが、将来受け取る年金の額は増えますので、長い目でみるととてもお得になる場合があります。
また、けがや病気、出産などで休職や退職する場合にも、各種手当を受け取ることができます。
キャリアのこと
女性が家庭を持ちながら働き続けることは、とても大変なことです。
でも、「妻」でもなく「母親」でもない「自分」というフィールドを持ち活躍していくことは、人生を豊かにしてくれます。家族や夫婦・子どもたちと協力することで、お互いの成長にもつながるでしょう。また、家族に頑張る姿を見せることは、お互いに尊重しあえる関係を築くことにもつながっていくと思います。
いつごろにどうしていたい?指標となるキャリアプラン
仕事というカテゴリーで、人生設計を立てたことはありますか?
なんとなくこんな感じで働きたいって希望は持っていると思います。でも、子育てをしているとあっという間に時が過ぎてしまうものです。私は結婚して家庭に入り、子どもの大学進学を機にまた働きたいと思った時、気が付けば18年の月日が経っていました。社会復帰してみると浦島太郎状態で、自分の計画性のなさに呆然としたものです。
具体的に、何歳のころにはこんな風に働きたいという目標をもって家族と共有してみるのも素敵ですね。ご主人の目標や子供の目標も共有しあうと、お互いの人生を応援しあえる関係がつくれるかもしれません。
再び就職するために
子育てに専念している間にも、再就職するための準備はできると思います。スキルアップの目標を持つことで自信もうまれると思います。
そして、再就職を考えたとき「とりあえず扶養枠で」という選択をせず、今後のキャリア形成のことを考えて、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?ブランクがあることや家庭との両立ができなかったらどうしようという不安から仕事のチャンスをあきらめてしまう前に、勇気をもってチャレンジしてみませんか?
前述のとおり、女性の再就職の現実は厳しいものです。でも、開拓していくのも女性にしかできないことです。女性が生涯働くことが当たり前の世の中になれば、格差はなくなっていくかもしれません。
まとめ
女性にとって、「仕事」というものは、「子育て」や「家庭」と同じく、人生においてとても重要なエレメンツです。
人生の岐路に立ったとき、「仕事」をあっさりと手放してしまう前に、扶養枠にとらわれてチャンスを逃してしまう前に、社会保険のこと、年金のこと、関心をもってご家族とも話しあってみるのはいかがでしょうか?
扶養枠特別控除という制度や、目の前のことだけにとらわれず、ご自身の仕事やキャリアを生涯を通じて大切にしていただけたらと、私自身の体験を通じて切に思います。
この記事を書いた人 | |
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新卒でクリエアナブキに就職。結婚後は専業主婦として4人の子どもの育児に専念し、長男の大学進学を機にクリエアナブキに再就職。日々、仕事に育児に奮闘中! |
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