2024.11.14
仕 事 | 2018.06.01 |
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【子育てと仕事の両立】あなたにとっての「すこやかな働き方」はどんな働き方?
子育てと仕事を両立するためには、クリアしないといけないハードルがたくさん待ち構えています。
子育てをしながら「ママがすこやかに働く」ためには、どういう働き方があっているのか。
まずはさまざまな働き方や雇用形態の特徴を知って、自分らしい「すこやかな働き方」を見つけてみましょう。
働き方、雇用形態のいろいろ
正社員として働く
一般的によく使われる「正社員」という言葉ですが、実は、法律上の明確な定義があるわけではありません。
会社によって定義は異なりますが、主に、会社と正規雇用契約をしている労働者を「正社員」と呼ぶことが多く、「正規社員」と呼んでいる場合もあります。
正社員の大きな特徴は、やはり「雇用の期間に定めがない」ということでしょう。
会社に特別な規定や社会通念上正当な理由がない限り、定年まで働くことができます。
ただし、パートやアルバイトなどに比べて重大な責任の伴う仕事を任されることが多く、その分、精神的な負担が大きくなることもあります。
給与は多くの場合が月給制で交通費や賞与の支給があり、社会保険も完備、退職金制度など福利厚生も充実しています。
労働者にとっては、何かと手厚い正社員ですが、正社員だからこそ求められることもあります。
例えば、就業時間や休日。基本的に会社の就業規程に準じるため、自由に勤務時間や休日を変更することができません。
また会社によっては、社員育成や適材適所への人材配置のため、社員に異動や転勤を命じられることがあり、自分にとってやりがいのある仕事や、慣れ親しんだ土地を離れざるを得ない場合があります。
ただ、最近では地域限定正社員や短時間正社員など柔軟な形態の正社員も増えてきています。
契約社員として働く
契約社員とは一般的に「雇用の期間に定めがある雇用契約を結んでいる労働者」を言います。
会社によっては、準社員、嘱託社員、臨時社員などと呼んでいる場合もあります。
契約社員の労働条件は契約によって定められるため、勤務時間や仕事内容などについては、会社との話し合いの上で決定します。
したがって正社員よりも柔軟な働き方ができる場合もあります。
収入面においては、給与の設定が正社員よりも低く、賞与がない場合が多く、また、退職金等の制度がないなど、福利厚生面においても正社員との違いがあります。
ただ、一概には言えませんが部署異動や転勤などの可能性は低く、仕事の責任においても正社員よりは負担が少ないことが多いです。
派遣社員として働く
派遣社員の大きな特徴は、雇用契約を派遣会社と結ぶことです。
就業条件の明示や給与の支払い、社会保険の加入手続き等はすべて派遣会社で行われますが、仕事は就業先の会社から指示されます。
派遣社員で働く場合は、まず派遣会社に登録をし、自分の希望を派遣会社に伝えます。派遣会社からは、希望にあった仕事の紹介をしてもらうことができます。
紹介されたお仕事が自分の希望に合わない場合は、断ることができますし、就業条件の調整を派遣会社が間に立って行ってくれます。また、就業中に困ったことがあれば、派遣会社に相談することができますし、トラブルなどの対応もしてくれます。
派遣社員も有期雇用で、1回の契約期間は、3~6ヵ月程度が主流です。契約満了の1ヵ月ほど前には更新の有無について確認があり、更新できれば継続して就業することが可能です。また、契約が終了した場合は、次の仕事の紹介もしてもらえます。
給与は時間給で設定されることが多く、パートよりは少し高いのが特徴です。交通費は時間給に含まれることが多く、賞与はない場合がほとんどです。
また、社会保険の加入や有給休暇の取得、産前産後休暇、育児休暇の取得も可能です。
パート・アルバイトとして働く
「パート」と「アルバイト」は呼び方に違いはありますが、パートタイム労働法では、どちらも「パートタイム労働者(短時間労働者)」と定義されています。パートタイム労働者とは、1週間の所定労働時間が、勤務先の正社員の所定労働時間よりも短い労働者のことを言います。
パートで働く一番のメリットは、就業時間や日数、曜日を自分の都合に合わせて自由に選べることです。
子育てとの両立を考えたとき、長い時間の勤務や多くの日数の就業が困難な状況にある方にとっては、選択しやすい働き方の一つと言えるかもしれません。
給与は時間給の設定が多く、賞与はない場合がほとんどのため、収入についてはあまり多くは望めません。
また、福利厚生面については、社会保険は一定の加入条件を満たせば加入することができますが、その他の部分については、不十分な場合が多いでしょう。
ただ、求人数が多く、短期間の仕事も選びやすいことから、ブランクがあったり社会人経験が少ないママでも、無理なく仕事を始めやすい働き方と言えるでしょう。
新たに注目される働き方
子育てと仕事を両立させるため、最近注目されている働き方についてまとめてみます。
リモートワーク(在宅勤務)
リモートワークとは、通勤をせず自宅で仕事を行うことです。
決まった始業時間までに会社まで通勤する必要がないため、朝のバタバタを避けられることや、子どもの体調不良で急に会社を休む心配がないところは大きなメリット。
また、子どものお迎えの時間を気にしながら仕事をすることもありません。
ただし、自宅が職場なので仕事をサボってしまったり、逆に仕事をしすぎてしまう可能性があります。メリハリをつけることが大切。
時間管理と自己管理が得意なママにとっては、子育てと仕事を両立させる最適な働き方かもしれません。
社内託児所
社内託児所(事業所内保育所)とは、事業所内や事業所の近くにつくられた、その会社で働く社員専用の保育所のことです。
社員が子育てをしながら働けるように、近年多くの会社が導入を進めており、現在では、全国で約4,600ヶ所の保育施設があります。
社内託児所があれば、子どもの預け先の心配をする必要はありませんし、送り迎えに時間を取られることもありません。
また、男性社員が利用することもできるので、自分の勤める会社の社内託児所へ送り迎えをするなどパパが積極的に育児に参加しやすくなるというメリットもあります。
子連れ出勤
子連れ出勤に取り組んでいる会社も少しずつ増えてきています。
社内託児所と同様に、子どもの預け先の心配をする必要がありませんし、子どもの面倒を見ながら仕事ができるので、子育てと仕事を両立しやすい働き方の一つでしょう。
実際に子連れ出勤しているママは「職場に子どもを連れて行って、周囲に迷惑をかけないだろうか」などのいろいろな心配があります。
また、「子どもの声が気になる」「仕事に集中できない」など反対の人がいることも事実。
子連れ出勤OKとしている企業では、周囲に子連れ出勤のメリットを理解してもらえるような取り組みを重視しているようです。
まとめ
少子高齢化の影響で労働力人口の減少が懸念される中、女性労働力への期待は高まっています。
しかし現状は子育てと仕事の両立がしやすい社会であるとは言えず、多くの働くママたちは悩みや心配事を抱えながら働いています。
子育て中の女性がいきいきと働ける社会を実現するためには、「多様な働き方」を可能にすることが不可欠です。
おそらく、今回お伝えした働き方以外にも、今後もっとさまざまな働き方の選択肢が出てくるのではないでしょうか。
「ママ友ワーキングラボ」でも、女性のさまざまな働き方についてこれからもお伝えしていきます。
自分なりの「すこやかな働き方」を見つけて行きましょう!
この記事を書いた人 | |
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14歳の女の子の子育てと仕事を両立するワーキングママ |
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