2024.11.14
仕 事 | 2019.07.05 |
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子育てママの面接対策!就職・転職を成功させるための準備とマナー
出産後、育児に専念していたママの中には、子どもが幼稚園に入るのをきっかけに仕事をはじめようと考える方が多くいます。
人生に何度も経験することはない面接という場、ただでさえ緊張するのに、仕事のブランクがあったり、子育てとの両立の不安を抱えている場合は、心配がより大きくなるものです。さらに、仕事をしていない期間が長いと、いわゆる社会人マナーを見落とし、思わぬ失敗をする危険性も。
ここでは、子育てママの面接でよくある失敗談を参考に、おさえておくべき準備とマナーをご紹介します。
面接に臨む心構え
面接でよく聞かれる「応募動機」、あなたならなんと答えますか?子育てをしながら仕事をしようと考えたとき、場所や時間などの勤務条件を重視して仕事選びをする方が多いと思います。「家から近いから」「幼稚園に行っている間の時間に働けそうだから」「休みが取りやすそうだから」「無理なく働けそうだから」といったことがホンネであったとしても、これらは面接の場で話すのにふさわしい内容とは言えません。条件だけが理由なら、うちの会社じゃなくてもいいんですね、と思われてしまうからです。採用したいと思ってもらうための事前準備が肝心です。
面接に臨む前に準備すること
面接を受ける会社について理解する
その会社の商品、サービスなどを事前に確認しておきましょう。可能なら事前に自分でその商品、サービスを試してみると良いでしょう。また、会社のホームページを見て、経営理念や事業内容を確認しておくことも有効です。社員のインタビュー記事などがあれば、社風を理解しやすくなりますし、面接の場で、より具体的な感想などを伝えることができます。
会社に対して魅力に感じていることや、自分と合っているなと思うようなことを見つけて、具体的に伝えられるよう準備しましょう。
質問されたときの答えを考える
面接でよく聞かれる質問には、以下のようなものがあります。簡潔にわかりやすく伝えられるよう、前もって準備しましょう。実際に声に出して練習しておくと、面接の場でも緊張せずに話すことができます。
- 自己紹介
- 応募動機
- これまでの経験業務や退職理由
- 勤務条件(勤務時間、休日、残業可否、期間)
- 家族のサポートの有無
- 長所、短所
- 質問はありませんか
最後には、質問がないかどうかを聞かれることがほとんどです。「ありません」というのでは、興味が無いように受け取られる可能性がありますので、複数の質問を前もって準備しておくと安心です。説明を聞く中で気になる点がなければ、「採用していただける場合、勤務開始までに準備しておくことはありますか?」など、勤務に前向きな姿勢を示す質問をすると良いでしょう。
服装・身だしなみ
清潔感が第一です。Tシャツ、ジーンズ、スニーカーなどカジュアルなもの、露出が多いものや華美なものを避けて選びます。
企業の事務職などの場合はスーツかジャケット着用が基本ですが、持ち合わせがない場合などは、ブラウスやカットソーとカーディガンなどでも問題ありません。また、入学式で着るようなツイードのセレモニースーツ、結婚式で着るようなワンピースなどは、少し気負いすぎる印象なので避けたほうが無難です。
面接を受ける職場の業種・職種などによるものの、なるべくシンプルに、爽やかなものを心がけます。全体的に、色は白・黒・グレー・淡いパステルカラーなどを中心とし、キレイめのスカートやパンツなど。トップスの裾はすべてインするのが基本です。アクセサリーは小ぶりなものならOK、靴は低めのパンプスのほか、バレエシューズのようなものでも問題ありません。
オシャレなアパレル関係の面接でもない限り、流行や個性よりも、清潔で安心感のある服装の方が好印象です。面接のためにわざわざスーツを買う必要はありませんが、不安な場合は、手持ちの組み合わせに、一番無難な白のブラウスなどの安いアイテムをひとつプラスするだけでも十分に清潔感のある面接服になります。
面接当日の心構え
基本的マナー
面接に遅刻は厳禁ですが、早く行き過ぎるのもマナー違反です。前の予定が終わっていなかったり、休憩時間である場合もありますので、約束の時間の5分前に受付できるように到着時間を調整します。受付では、「○○時に面接のお約束をしております、○○と申します。」と伝えましょう。面接の連絡をもらった際のメールやメモなどを持参し、すぐに約束の場所や担当者名を確認できるようにしておくと良いでしょう。
入室の際にはノック(3回)をして、「どうぞ」と言われてからドアを開けます。入室したらまず、「○○と申します。本日はよろしくお願いいたします」と爽やかにあいさつしましょう。先に面接会場に入室して面接官を待つ場合は、相手が入室してくる際に立ち上がり、正面に立ったところで同様に名乗ってあいさつをします。
着席時は深く腰をかけず、姿勢に気をつけ、足をそろえて座ります。
話す内容以外に大事なこと
第一印象は数秒で決まるとも言われています。そしてその多くは、まずは見た目で左右されます。単にスタイルがいい、顔立ちがきれい、などといった見た目ではなく、表情や姿勢、目線、しぐさ、服装など、パッと見たときに入ってくる情報で、人は「いい人そう」「信頼できそう」「真面目そう」など直感的な印象を抱くものです。
服装については前述のとおりですが、美しい姿勢で立ち、笑顔で相手の顔を見て、丁寧にお辞儀をする、それだけでつかみはOKです。次いで、ハキハキと大きな声であいさつができれば、良い雰囲気で面接を進めることができるでしょう。
こんな質問にはどう答えたらいい?
子育てママの面接の場合、以下のような質問を受けることが多くあります。採用されるために嘘を言うのは絶対にしてはいけませんが、自分の都合ばかりを伝えるのも考えものです。質問の意図を汲み取り、マイナスなことを言わなければいけないときも、必ず前向きな意欲や、マイナス面をカバーする強みなどを加えられるようにしましょう。
Q.お仕事を始めようと思ったのはなぜですか?
A. 子どもが幼稚園に入り、少し時間に余裕ができたので、自分の将来のためにも仕事をしたいと思いました。
A. 御社の求人を見て、○○のような点にやりがいがあると感じ、私も一員として仕事がしたいと強く思うようになりました。
夫の収入が不安定だから、家計の足しにしたいから、将来の貯蓄のために、など自分の経済的な都合ばかりでなく、仕事に対する前向きな気持ちを伝えられる好印象です。仕事をとおして実現したい自身のキャリアのこと、あるいは、大変なはずの育児との両立をしてでもチャレンジしてみたい気持ちなどを伝えると良いでしょう。
Q. 残業はできますか?
A. 30分程度であれば対応は可能です。幼稚園の送迎のためそれ以上は難しいですが、なるべく時間内に仕事を終えられるよう計画的に仕事を進めたいと思います。
自分の事情をわかってもらうことも大事ですが、「残業はできません」の一言で済ませるよりも、「○○時間なら可能」「早出なら検討できる」「事前にわかっていれば調整できる」などの代替案を提示して、相手に協力したい気持ちを示すと良いでしょう。
Q.働くことについてご家族はなんと言っていますか?
A. 実家の両親も私が働くことに賛成してくれており、サポートしてもらえることになっています。
A. 夫も理解してくれており、保育園の送り迎えの担当を決めるなど、働く体制を整えているところです。
家族には、採用が決まってから報告するという方もいらっしゃいますが、それだと採用決定後に家族の反対にあうケースもあり、採用側にとっては不安材料といえます。また、家族の理解なしに仕事を継続することも困難です。必ず事前に相談して賛同を得、協力体制などを確認したうえで、面接でもその内容を伝えましょう。
Q.お子さんの急病時などはどうしますか?
A. 近所に実家があるので、いざというときは協力してもらえることになっています。
A. サポートしてくれる家族が近くにいないため、急なお休みでご迷惑をおかけすることもあると思いますが早めの連絡を心がけます。なるべくご迷惑をおかけしないよう、ファミリーサポートや病児保育も利用する予定です。
緊急時に家族などのサポート体制がある場合はその内容を伝えると、採用側は安心します。サポートがない場合でも、万一の場合に備えて事前に準備をしている計画性や、仕事への意欲を伝えられると好印象です。
まとめ
いかがでしたか?
面接は誰でも緊張するものですが、きちんと準備して臨めば、自然とその気持ちは相手に伝わるものです。また、単にあなたが選考されるだけの場ではなく、会社側とあなたが、これから一緒に働いていく仲間になれるかどうかを、お互いに確認する場でもあります。
誠実に、前向きに対応することで、良い職場との出会いにつながるといいですね。応援しています。
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