2024.11.14
子育て | 2024.08.19 |
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異次元の少子化対策でどう変わる?子育て支援制度を活用しよう!
2023年1月に政府が少子化対策として、「異次元の少子化対策」を示しました。現状の対策動向をチェックしながら、活用出来る制度を上手く利用していきたいですよね。
気になる内容をまとめましたので、ぜひご覧ください!
そもそも少子化問題の現状ってどうなっている?
第2次ベビーブームが1970年代の前半にあり、その時は年間200万人の子どもが生まれました。しかし、2022年に生まれた子どもは80万人を切り過去最低に。
少子化が進んだことで、日本の人口は2022年1月1日現在で約1億2592万人。これは、2021年1月1日時点と比べて72万人減、おおよそ徳島県の人口と同じくらいの人数が減っている状況なのです。
なぜ少子化は止まらない?
- 経済的に不安があり出産率が減少した
- 経済的に不安があり結婚する人が減少した
- 女性の社会進出により女性の役割負担が増加した
これら以外にも要因はあると思いますが、この3つが代表的な少子化が止まらない要因のようです。
異次元の少子化対策とは?
この少子化問題をなんとか改善すべく掲げられたのが「異次元の少子化対策」です。これまでとは次元の異なる少子化対策の取組みで、内容は主に以下の3つです。
- 児童手当などの経済的支援
- 幼児・保育サービスの拡充
- 育児休業制度の強化や働き方改革
要するに、出産した後の子育てをしていく過程全般の支援改善を目標としています。
これから結婚や出産を検討している方にとっても、嬉しい対策ですね。
その中でも、子育て世帯がとくに気になるのは、出産~子育て期間中の制度や給付金変更についてではないでしょうか。制度の一部ですが、注目すべき内容をご紹介します。
異次元の少子化対策の内容
出産時の対策
◇ 出産費用の公的保険制度の適用
- いつから:2026年度を目途に検討中
- 具体的な内容:
通常、医療費の1~3割は患者の自己負担ですが、出産費用は「自己負担なし」とした上で「給付」を行うことが検討されている。
出産後の対策
◇育児給付金の給付率引き上げ
- いつから:2025年度〜
- 具体的な内容:
14日以上の育休取得を条件に、最大28日間の給付率を、現行の67%(手取りで8割相当)から80%程度(手取り10割相当)に引き上げる。
◇時短勤務の給付金制度
- いつから:2025年度~
- 具体的な内容:
2歳未満の子どもがいて育休明けに時短勤務をする場合、労働時間や日数などに制限なく、賃金の10%を給付する。
◇産後パパ育休
- いつから:2025年度〜
- 具体的な内容:
14日以上の育休取得を条件に最大28日間、給付率を手取り10割相当に引き上げる。
子育て中の対策
◇児童手当の拡充
- いつから:2024年12月~
- 具体的な内容:
1.所得制限の撤廃
2.支給対象年齢を高校卒業まで引き上げ
3.第3子以降月額3万円
◇こども誰でも通園制度
- いつから:現在試験的に開始しており2026年度には全国展開予定
- 具体的な内容:
就労にかかわらず、月一定時間の利用可能枠の中で時間単位の保育園利用ができる制度。 - 対象者:生後6カ月~2歳の未就園児
- 月一定時間:月10時間(拡充の可能性あり)
◇大学などの授業料無償化
- いつから:2025年度~
- 具体的な内容:
大学、短期大学、高等専門学校などの授業料や入学金等を無償化予定。文部科学省は、ホームページで対象校のリストを今後公表する予定とのこと。 - 対象者:3人以上の子どもがいる多子世帯(所得制限は設けない方針)
- 上限額:
授業料 国公立大学は約54万円、私立大学は約70万円
入学金 国公立大学は約28万円、私立大学は約26万円
まとめ
少子化問題は大きな社会問題となっていますが、私たちひとりひとりが出来ることは、異次元の少子化対策の動向をしっかりと見守り、そして活用していくことだと思います。
今回ご紹介した以外の制度もありますので、ぜひチェックしてみてください。それぞれに上手く活用しながら、安心して子育てが出来る環境を整えて、健康に楽しく過ごしていきたいですね。
参考HP:https://www.kantei.go.jp/jp/headline/seisaku_kishida/kosodate.html
この記事を書いた人 | |
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小学生の女の子を育てるワーキングママ |
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