2024.11.14
仕 事 | 2020.09.03 |
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復職を迷うママたちへ。恐れず社会に飛び出そう!20年ぶりに復職した経験から伝えたいこと。
20年ぶりに復職してみえた世界
私は、20年ぶりに新卒で入社していた会社に復職しました。
最初は家族に迷惑をかけたくないという思いから、週3日の時短勤務からでしたが、半年後には、フルタイムで働くようになりました。
社会復帰の一歩を踏み出してみると、最初の心配をよそに、想像していたものとは全く違う世界がみえたのです。
母親だって、自分の人生に行動あるのみ
母親というものは、家族の目標をサポートし、家族の幸せが自分の幸せだと思ってがんばります。私も20年近くそうやって過ごしてきました。
しかし、44歳の時に、転機がやってきました。
子どもたちにはいつも高い目標を追いかけるようにと育ててきました。
テニスでは全国大会をめざしましたし、大学受験も私ではとうてい受かりそうもないような大学をめざすよう、励ましてきました。
そして長男が大学に合格して彼の目標を叶えたとき、母親として子どもを応援してきた人生にひとつの区切りのようなものを感じたのです。
初めて自分自身の人生の残りの時間というものを意識したのです。
結婚して、最初の10年で4人の子どもを出産しました。
次の10年間は育児にすべてを注ぎました。
そして、次の10年は・・・と考えたとき、「次の10年は自分の人生のためにがんばりたい」と思いました。
私にとってはそれが仕事復帰・復職のきっかけでした。
復帰してみると、「どうせやるならどこまでやれるかもう一度試してみたい」という気持ちになりました。
子どもたちを励ましてきたように、私もチャンスを追いかける人生を歩みたいと思ったのです。
どれだけブランクがあっても、何歳になっても、母親でも、最初からこのくらいでいいやって思わず、無限大にある可能性を信じて行動あるのみだと思うのです。
出産・育児は立派なキャリア
私の嫁ぎ先は田舎の大家族で、「主婦」と「母親」いう職業に邁進しました。
子どもたちの学校行事やボランティアにも積極的に参加しました。
そしていつの間にかPTA会長になっていました。
その時の私は「主婦の世界のキャリアウーマン」だったのです。
毎日毎日、朝早くから夜遅くまで家事や育児を続けることは、大変な仕事です。
「その上に仕事までは無理かもしれない」って感じる方も多くいらっしゃると思います。
でも、少しでも働きたい気持ちがあるなら、ご自身の今まで主婦・母親業で培ったキャリアを信じて、一歩を踏み出してみませんか?
妊娠・出産・育児を経験している主婦は、どんな企業戦士にも負けない戦いをしてきたと、自分の精神力に自信を持っていいと思うのです。
固定概念にとらわれず、素直に働き方を選択しよう
社会復帰をしてから、ふと目からうろこが落ちたことがあります。
今まで「母親は家にいて子どもを見守るのが一番だ」という倫理観みたいなものを、どこからともなくすりこまれ、その考えにものすごく囚われていたということです。「できるだけ子どもと一緒にいることが母親として最善の選択だからそれを犠牲にしてまで働かなくてもいい」と思い込んでいたのです。
社会に出てみて、それは本当に私や子ども、家族にとって最善なのだろうか?と疑問に感じるようになりました。
仕事に復帰する前は、私は毎日学校から帰ってくる子どもたちのために、おやつや軽食を用意して待っていたものです。
仕事を始めてからは、私より早く帰宅する小5の娘は、おなかがすくと自分でパンを焼いて食べ、中学生の兄は時々妹にポップコーンを作ってあげてはいろんな味付けを試して仲良く食べているそうです。
私が帰宅すると、食事の支度も率先してお手伝いしてくれ、「お疲れさまでした」と毎晩私にビールをついでくれます。
娘は「働くお母さん」はカッコイイと思っているのです。私は家にいた頃よりも、むしろ幸せを感じています。
生活スタイルはそれぞれの選択でいいのだと感じます。
固定概念に左右されず、母親も素直に自分の働き方を選択しても、愛情さえあれば子どもたちの幸せには変わりないのです。家族と過ごす時間は、「どれだけ長く過ごすか」というより「どのように過ごすか」の方が大切のような気がします。
つまり、「母親は家にいて・・・・」なんて迷信みたいなものです。
恐れることはないのです、安心して社会に飛び出しましょう!
母親自身の人生と、社会への貢献
妻として母として、そして社会人として生きる
子どもにとって、母親の影響力は大きなものです。母親が社会人としての目標をもって生きることは、子どもたちへのいい教育になると感じています。
人間関係の対処や進学、就職で選択を迫られたとき、母親としてのみならず社会人としてアドバイスができることは、とても素敵なことです。
また、働く女性として自らの実体験を話してあげられるのは嬉しいことです。
妻としても、社会人として夫婦の会話ができたり相談したりすることは、とても素敵なことではないでしょうか。
働き方を選ぶ際にはよく相談をし、お互いの人生を尊重し合うことで、良い老後が迎えられるのではないかと感じます。
母親のうしろ姿
家庭において、母親の在り方というものは、家族の生活スタイルに大きく影響します。
専業主婦の母親の家庭で育った子どもと仕事をしている母親の家庭で育った子どもの理想の母親像や家庭の在り方は、大きく違うかもしれません。
例えば、多くの子どもたちが「母親が生涯働くということが素敵」という価値観を持ったとしたら、もしかしたら、日本の未来にも変化を与えるかもしれません。
そのような価値観を持つ子どもたちが成長し、多くの女性が定年まで働くことが当たり前になれば、日本の労働環境や女性の社会的地位、あらゆるところに新しい風が吹くかもしれません。
労働人口が増えることで税収も増え、日本の国力は強くなるかもしれません。
母親が子どもたちにみせる背中は、後世の社会を変える大切な後ろ姿だと思うのです。
輝く自分であり続けるため
以前読んだ誰かのコラムにこんな一説がありました。
「誰かにとって自分が心地の良い存在であること、幸せってそういうこと」
職場でも家庭でも、一緒に働く仲間や、一緒に生活する家族にとって、自分が「心地よい存在」となれるように、目標をもち、業務をがんばり、家事をがんばり、そうやって毎日過ごすことが幸せなことのように思います。
がんばる姿は輝いています。
今の環境に甘んじることなく、自分が輝くために常に何かにチャレンジして生きていくことは、家族や周りの人たちの幸せにもつながっていくと信じています。
この記事を書いた人 | |
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新卒でクリエアナブキに就職。結婚後は専業主婦として4人の子どもの育児に専念し、長男の大学進学を機にクリエアナブキに再就職。日々、仕事に育児に奮闘中! |
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