2024.12.13
子育て | 2018.10.23 |
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【岡山県】どの町が子育てしやすい?~子ども医療費助成制度・子育て支援編~
子育てには何かとお金がかかるものですが、行政機関などから補助や助成を受けることができれば、家庭の負担はずいぶん軽くなります。
そこで、今回は、岡山県の子どもの医療費助成制度や子育て支援制度について取り上げたいと思います。
子ども医療費助成制度とは?
子ども医療費助成制度は、病院などの医療機関で診察・治療等を受けた際、その費用の一部、または全額を自治体が助成してくれる制度のことです。
対象者は、各種健康保険に加入している乳幼児です。出産後は、忘れずに子どもの健康保険の加入手続きを行ってください。
地域によって助成内容が違う!?
乳幼児期には免疫が弱く、病気がちな子どもも多いので、こういった制度はとてもありがたいですよね。でもこの制度の内容は、全国一律ではないんです。
助成内容は自治体によって様々ですので、一度、住んでいる自治体に確認してみましょう。
岡山県の子ども医療費助成制度の現状
岡山県小児医療費公費負担制度は、子どもの医療費の助成制度を設けている市町村に対し、岡山県がその一部を補助する制度です。
平成22年10月から、入院の補助対象年齢を小学6年生まで拡大したことに伴い、名称を「乳幼児医療費公費負担制度」から「小児医療費公費負担制度」に改めました。助成の対象年齢は市町村によって異なります。
◆助成対象年齢:入院 18歳まで、通院 18歳まで
高梁市、備前市、赤磐市、和気町、矢掛町、新庄村、勝央町、久米南町、美咲町、吉備中央町 ※一部条件あり
◆助成対象年齢:入院 18歳まで、通院 中学3年まで
笠岡市 ※一部条件あり
◆助成対象年齢:入院 高校生まで、通院 高校生まで
奈義町
◆助成対象年齢:入院 中学3年まで、通院 中学3年まで
津山市、玉野市、井原市、総社市、新見市、瀬戸内市、真庭市、美作市、浅口市、早島町、里庄町、鏡野町、西粟倉村 ※一部条件あり
◆助成対象年齢:入院 中学3年まで、通院 小学6年まで
岡山市、倉敷市 ※一部条件あり
(平成30年4月1日現在)
子どもの医療費助成は、これまで通院・入院ともに未就学児を医療費助成の対象とする自治体がほとんどでしたが、平成22年以降は15歳の年度末(中学校卒業)までを対象とする自治体が増えてきました。
今では、18歳の年度末(高校卒業)までと定める自治体も増えていますし、22歳の年度末(児童・生徒・学生)までを対象とする自治体もあるため、今後、ますます対象年齢が拡大していく可能性がありますね。
UターンやIターンなどで移住を考えている方へ
特に、UターンやIターンの移住者を積極的に受け入れている地域では、子育てがしやすいように子どもの医療費助成に力を入れている自治体や、保育園に入れないなど保育事情が深刻な地域は、少しでも子育てがしやすいようにと、子どもの医療費助成を充実させている自治体もあります。
岡山県に住んでいる方はもちろん、岡山県にUターンやIターンなどで移住を考えている方は、移住先の自治体の情報をあらかじめ集めておいた方がいいかもしれません。移住先を選ぶ際の判断基準のひとつにするのもオススメです。
岡山県の子育て支援
平成27年6月に岡山県の伊原木知事は、県職員の仕事と家庭の両立を応援することや、県内にイクボスを増やすため、企業などへ働きかけを行うことなどを内容とする「イクボス宣言」を行ったこともあり、岡山県では、現在、子育て支援に対して様々な取り組みがされています。
シルバー世代産前産後応援事業【岡山市】
家事・育児援助を必要とする産前・産後の世帯(出産予定日の1か月前から出産日の5か月後までの妊産婦の方)を対象とした子育て支援事業で、家事や育児を支援するため、60歳以上のシルバー世代の支援者(支援者養成研修を修了したシルバー人材センターの会員)を派遣します。
◆利用できる回数、時間
1回2時間まで(1日2回まで可)、期間内に合計30回まで
◆支援内容
家事支援:食事の準備や片付け、洗濯、掃除、買い物など
育児支援:授乳、おむつ交換、沐浴介助など
◆利用料金
1時間当たり500円
3人乗り自転車貸出し【矢掛町】
矢掛町に住所がある未就学児を 2 人以上、養育している人に6か月間(申請により継続使用可)、3 人乗り自転車を貸し出します。
◆利用料金
電動アシスト付 3,000 円/6か月
アシストなし 2,000 円/6か月
水道料金助成【美咲町】
3人以上子どもがいる家庭で、3人目以降の子どもが義務教育を終了するまで水道基本料金を助成します。
通学自転車購入助成【勝央町・美咲町】
自転車によって通学する場合は、生徒1人に対して補助金を支給します。
勝央町:子育てに関する支援制度|『勝央町でほどヨイ田舎生活』
美咲町:美咲町の子育て支援プラン
◆補助金額
勝央町:10,000円
美咲町:12,000円
県大そうじゃ子育てカレッジ【総社市】
「県大そうじゃ子育てカレッジ」とは、大学や行政、地域などが協働で取り組む子育て支援事業で、岡山県立大学がもつ専門知識や施設などを活用し、「チュッピーひろば」をはじめ、子育て支援者向けの研修会や情報交換会などの開催を含めた支援事業です。
部屋の中にお絵かきスペースがあったり、トイレも子供サイズが用意されていたりと、小さな子供が楽しく過ごすことができる工夫がいっぱいあるので、子どもたちが安全に楽しく遊べます。
お昼には安くておいしい学食も利用できるため、忙しいママも助かります。
おむつ購入費助成【鏡野町】
乳児(0~1歳未満)1人につき、おむつ(布、紙両方可)の購入費用を月額4,000円まで助成します。
ごみ袋支給【岡山市・矢掛町・浅口市・鏡野町】
子育て世帯の負担を軽減するため、ごみ袋を無料で支給します。
◆岡山市
満2歳になるまでの月数に応じて、20リットルの有料指定ごみ袋を支給します。出生届と同時に手続きを行えば、最大枚数の300枚を支給します。
2歳未満のお子さんをお持ちで岡山市に引っ越してきた方も、申請を行えばお子さんが満2歳になるまでの残りの月数に応じた枚数を支給します。
◆矢掛町
満3歳に達するまでの期間、1か月あたり15ℓの有料ごみ袋10枚を支給します。
◆浅口市
3歳になるまでの期間、紙おむつ処理用指定ごみ袋を支給します。
市指定の燃えるごみ20リットル袋を、出生児なら360枚(36ヵ月×10枚)、転入児なら申請月から3歳の誕生月の前月までの月数分×10枚を支給します。
◆鏡野町
出生届けの申請時に、乳児1人につき50枚(1回限り)の紙おむつ処理用ゴミ袋を支給します。
「ももっこカード×おかやま子育てマルシェ2018」開催
子育て環境が大きく変化し、子育てへの不安・負担感や孤立感がクローズアップされる中、社会全体で子育てをする気運を盛り上げるため、岡山県では、子育て家庭を応援したい企業等の代表である「おかやま子育て家庭応援カード(ももっこカード)協賛店舗」などと子育て家庭の双方参加型イベント「おかやま子育てマルシェ2018」を開催します。
※「ももっこカード」とは、妊娠中の方、小学校第6学年までの児童を持つ家庭(岡山県在住の方)が、各市町村の窓口で申請すると、ももっこカードの交付を受けることができます。
子育て家庭の方が「ももっこカード」を協賛店舗で提示すると、店舗のご厚意により、割引やポイント割増など店舗独自のサービスを受けることができます。
◆「おかやま子育てマルシェ2018」
開催期間:平成30年11月10日(土)~11日(日)10:00~18:00
開催場所:イオンモール岡山1階未来スクエア(岡山市北区下石井1-2-1)
主な内容:ステージイベント
ワークショップ(おひるねアート、フォトフレームづくり)
ももっこカード協賛店舗が工夫を凝らした展示・体験ブースが多数出店します。
まとめ
岡山県内の各自治体では、少子化問題への対策のひとつとして、出会いの場を提供することや、子育て世帯の移住促進、若者に魅力ある地域にすることなど、様々な取り組みがなされています。
子どもに対する支援も、日々拡大しつつあるので、上手に利用したいですね。
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