2024.11.14
子育て | 2018.12.27 |
---|
急な用事でも安心! ファミサポ、ベビーシッター 保育園だけじゃない“子どもの預け先”
冠婚葬祭やママの通院など、子どもを連れて行くことが難しい用事ができたときに、子どもの預け先に悩むママも多いのではないでしょうか。
頼れる人が近くにいれば、預かってもらうこともできるかもしれませんが、預け先がないときは本当に困りますよね。
そんなときの強い味方として地域密着型のファミリー・サポート・センターと、最近利用者が急増しているベビーシッターについてご紹介します。
急用のとき、子どもの預け先はどうする?
ファミリー・サポート・センターとはどんな事業?
ファミリー・サポート・センター事業は、地域において育児や介護の援助を受けたい人(依頼会員)と行いたい人(援助会員)が会員となり、育児や介護について助け合う会員組織で、設立運営は市区町村が行っています。
現在では、833の市区町村で運営されています。
ファミリー・サポート・センターを利用するには?
援助を受けたい人や援助を行いたい人は、ファミリー・サポート・センターに申し込むことによって会員になります。
援助を受けることと行うことの両方を希望する場合には、両方の会員になることもできます。会員の方が安心して育児の相互援助を行えるよう、ファミリー・サポート・センターでは会員を対象に、育児に関する知識・技術を身につけるための研修会を実施しています。
ベビーシッターとはどんなサービス?
ベビーシッターとは、自宅や民間の託児所、企業などにおいて、親や祖父母以外が子供の保育や世話をする人のことをいいます。
ベビーシッターの大きな役割は、仕事や病気など、何らかの事情で親や祖父母が子どもの面倒をみられないときに、一時的に親の代わりとなって子どもの世話をすることです。
ベビーシッターサービスを提供している事業主には、個人と法人があります。
法人であれ、個人であれ、その事業主によって考え方やサービスは大きく異なりますが、家事代行や家庭教師など、一緒に頼むことができるサービスが多いことも大きな魅力です。
ファミリー・サポート・センターとベビーシッターは何が違う?
ファミリー・サポート・センターとベビーシッターにはさまざまな違いがあります。
それぞれの利用方法や特徴を調べてみました。
ファミリー・サポート・センターの利用方法や特徴
◆予約方法
ファミリー・サポート・センターを利用する場合は、まず、センターへ訪問し、登録や事前の打ち合わせが必要となります。
登録後、ファミリー・サポート・センターのアドバイザーが依頼会員と提供会員の仲介を行い、事前に提供会員の方との打ち合わせを行いますので、利用したい日の当日に依頼をしても、受けてもらえないことが多いです。
◆サービス内容
軽易でかつ短期間、補助的なものに限定されています。
子どもの宿泊、家事のお手伝い、乳幼児の長時間で長期間にわたる保育は禁止されています。
利用例は下記の通りです。
・保育施設・学童保育施設までの送迎やその後の預かり
・乳幼児連れで出かけにくいとき(参観日・病院など)の預かり
・就職活動および就業訓練の間の預かり
・映画鑑賞などのリフレッシュタイムの預かり
上記の他にも、さまざまな援助を行っています。
子どもの受け渡しについては「大人から大人へ」が決まりです。
◆預かり場所
希望すれば自宅で預かってもらえる場合もありますが、原則、提供会員の自宅です。
◆料金
自治体ごとに決められており、運営している団体やサービス内容によって違います。
目安として、子ども1人につき1時間700~1,000円ほどで利用でき、土日祝日や年末年始は100円増しになることもあります。また、送迎などの交通費や、おやつ・食事代は実費を支払います。
兄弟姉妹で2人以上同時に利用するときは、2人目以降は1時間あたりの利用料金が半額になることがほとんどです。
◆資格
提供会員は、登録時に指定の講習を受講することが義務付けられています。
センターが行う「まかせて会員養成講座」を修了した人(講習料は無料)が預かってくれるので安心です。
◆サービスのメリット・デメリット
低料金で利用でき、ファミリー・サポート・センターを通じて地域でのつながりが生まれます。
ただ、アドバイザーがマッチングするため、自分で提供会員を選択できなかったり、提供会員によって保育・子育ての質に差があるのが現状です。
ひとり親家庭や多胎児を養育している家庭がファミリー・サポート・センターを利用する際、利用料を補助してくれる自治体もありますので、もし利用を検討している場合は、調べてみるとよいかもしれません。
ベビーシッターの利用方法や特徴
◆予約方法
スマホなどで簡単に検索でき、希望するベビーシッターへ依頼することができるのは、大きな魅力のひとつです。
登録方法もさまざまで、事前登録なしに利用することが可能なところもあります。
また、単発利用か定期利用など、利用者に合わせてプランを組むこともできます。
◆サービス内容
希望すれば育児サポートのみならず、ファミリー・サポート・センターでは禁止されている簡単な家事や教育サービス、家庭教師など幅広いサポートを依頼することができる場合もあります。
◆預かり場所
原則、依頼会員の自宅です。
◆料金
1時間あたりの相場は1,000円~4,000円で、会社によってかなり幅があります。
会員登録の際の入会金や年会費、指定サービスのオプション料金などは、別途かかってくることもありますので注意が必要です。
◆資格
特に基準を設けていない会社もあり、まちまちなのが現状です。
有資格者を希望する場合は、指定することが可能です。
◆サービスのメリット・デメリット
早朝や深夜など時間帯の融通が利いたり、急な要請に応じてもらえるのも大きなメリットのひとつですが、利用料はファミリー・サポートと比べて高額です。
また、ベビーシッターが家まで来てくれることはメリットですが、その一方で、他人が家に入ることや子どもを預けることに不安を感じる人もいると思います。
まとめ
ファミリー・サポート・センターとベビーシッターは、子どもを預かるサービスを行う部分は同じですが、それぞれの特徴やサービス内容には大きな違いがあります。
依頼先を使い分けたり、それぞれのメリットやデメリットを理解した上でうまく活用すれば、育児で困ったときに強い味方になってくれます。
自分の住んでいる自治体や、民間のサービスにはどのようなものがあるかを把握し、利用してみるのもよいのではないでしょうか。
この記事を書いた人 | |
---|---|
関連するタグ | |
---|---|
保育, ファミリー・サポート・センター, ベビーシッター, 違い, 預け先 |