PAGE TOP

子育て 2024.09.17

子どもの視力低下を防ごう

 

ここ数年、子どもの近視が増加しているのをご存知でしょうか?

 

文部科学省が発表している、学校保健統計調査の結果よると、2022年度の調査では裸眼視力が1.0未満の子どもの割合は、小学生で37.88%、中学生で61.23%、高校生で71.56%。そして、幼稚園でも24.95%だそうです。

 

小学生の3人に1人以上は眼鏡をかけているという計算になります。

令和元年までと調査時期が違うため単純比較はできない資料ではありますが、我々親世代の子どものころと比較してどの年代も増加傾向なのがわかります。わが娘二人も、眼鏡をかけていますし、友人を見ても確かに眼鏡を掛けている子どもが多いです。

 

そもそも、目はどのように成長しているのでしょうか?

 

視力は、生まれたての赤ちゃんの頃はほとんど見えていないそうですが、幼稚園の頃には片目で1.0程度の視力になるそうです。そして、小学校高学年にかけて、立体的にみる機能が備わってきます。一方、眼球の大きさは生後すぐは16~7mm、8~10歳ごろにかけて大人と同じ24mmほどまで成長します。

 

近視は遺伝的要因もありますが、環境が要因となっていることも多く、目の成長が著しい小学生の間に視力が悪くなる原因の多くは、近くを見ることが多くなっているためと考えられているそうです。

 

小学生になれば、勉強や読書、マンガやテレビ、ゲームなど、近くを見る時間がそれまでに比べて格段に多くなってきます。最近ではさらに、授業でタブレット端末を使用する機会があったり、スマホを持つ小学生も少なくありません。

 

近視を進ませないため、我が家の反省も踏まえて環境要因で気を付けられそうなことをまとめました。

 

外遊びの時間を作ろう

 

太陽光は紫外線という悪影響のイメージが強いかもしれませんが、太陽光に含まれる「バイオレットライト」が近視の進行を抑制する可能性があることが2016年12月に慶応義塾大学医学部の研究チームから発表されています。

 

また、外遊びはどちらかと言えば遠くを見る遊び方になるため、ピント調整のための調整筋がリラックスする効果もあり、目が疲れづらくなります。

 

 

ゲームやタブレットなど、近くを見る作業は適度な休憩を

 

30分したら○分休憩など、子どもとルールを決めることが大切です。

ついだらだらとやってしまいがちなので、子ども任せにせず、タイマーを使うなどしながら目を休ませましょう。目を閉じる、遠くを見るなど外遊びと同じように目を休ませるといいようです。

 

 

また、近くを見るという行為は視線をあまり動かさないために瞬きの回数が減ってしまいドライアイの原因にもなるようなので、目にも負担がかかります。

 

 

勉強や読書時は正しい姿勢で

 

勉強机の高さ、椅子の高さは定期的に見直しましょう。

天板の高さは固定されているものも多いので、椅子の高さを成長に合わせて調整し、正しい姿勢を保つことが大切です。子どもは1年で10cmほど身長が伸びる年もありますので、面倒くさいと思っても1年に2回くらいはチェックをするとよいと思います。

 

正しい姿勢とは、以下のような状態です。

  • ひざ、腰、腕の3つの角度が90度になる
  • 足の裏が床につく(足台)につく

 

最近は子供部屋ではなく、リビング学習をさせている家庭も多いと思います。専用のデスクではなく、ダイニングテーブルを使う場合は特に、机に合わせて椅子の高さに注意が必要です。

座面の高さを調整して姿勢が悪くならないようにし、足がブラブラしないように足台があるものがおススメです。

 

姿勢が悪いと集中力にも影響しますし、いくら椅子の高さが合っていても、猫背になると手元から目までの距離が近づいてしまうので、我が家では姿勢をサポートしてくれる以下のような椅子を使っていました。

 

 

 

明るい環境で見よう

 

目を疲れさせないよう、明るい環境で見るようにします。デスクライトを使っている場合は影が出ないように、利き手の反対側から照らします。

 

リビング学習の場合、電球色(オレンジがかった色)のことも多く照度も低めの場合があります。明るさも含めて調光機能がついていない場合は、充電式のデスクライトや昼白色のスポットライトの併用がおススメです。

 

 

 

最後に

 

いかがでしたでしょうか。

子どもの視力低下は、なかなか家庭ではわかりません。また、本人もこんなものだと思って自分からは声を上げない場合が多いと思います。

 

そして、いろいろ気を付けていても視力低下が防げない場合も大いにあります。

 

その場合に「メガネはまだ早い」「メガネはかわいそう」「子どもが嫌がる」と親の方でブレーキをかけてしまわないようにしましょう。見えづらいものを”頑張って見る”という行為も疲れ目の原因となります。

 

学校での視力検査なども参考にしながら、眼科医の意見を聞き子どものための判断をしてあげてください。

コンテンツを読み込み中…

他のコラムを見る

この記事を書いた人

小学生の女の子2人を育てるワーキングママ

           
関連するタグ

, , ,

セミナー・相談会

子育てママのいろんな悩みを解消するセミナー・相談会を開催しています。
キッズスペース完備!お子様連れでご参加ください。
ママの働きたいを助け隊

バナー