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2018.11.01

ママが、ひとりの大人の女性として笑顔になれるコミュニティを作りたい-わははネット

NPO法人わははネットは、「香川から子育てをもっと楽しく」をモットーに、子育てしやすい環境を整えるための様々な取り組みを行っています。

 

行政とタイアップしての全国初となる「縁結び・子育て美容-eki」事業や、タクシー会社とコラボした「子育てタクシーⓇ」事業の開発(現在、全国子育てタクシー協会理事)、行政からの受託事業として専門家と一緒に働き方改革コンサルタントの事業などを行い、仕事と家庭の両立しやすい職場環境づくりのサポートをしています。

 

子育てしやすい環境の実現への思いについて、理事長の中橋さんにお聞きしました。

 

 

 

▞ NPO法人わははネット 中橋 恵美子 理事長にインタビュー

 

– 子育てに必要な情報を得ることが難しかった。

 

結婚生活は、茨城県つくば市からスタートしました。結婚後、すぐに妊娠し、出産したのですが、香川県出身のわたしにとっては、地域の産婦人科や小児科の情報は全くなく、当時は、インターネットが利用できる環境など、ほとんどなかったので、タウンページを頼りに病院を探していました。

 

ただ、タウンページだけでは、自分がほしい情報を得ることはできませんでしたね。

 

地元に住んでいるママに聞かないとわからないことが多いな、と感じていましたが、子どもが0歳の頃は、外出するといっても、ベビーカーで近所を散歩する程度だったので、ママに出会うきっかけはほとんどなく、すぐにママ友を作ることは、難しかったです。

 

2人目を妊娠し、子育てサークルに入会して、ようやく友だちができましたが、子育てサークルから得られる情報には偏りがあり、ママ同士のコミュニティがないと、必要な情報は得られないと、改めて実感しました。

 

 

– 大人のコミュニティとして活動できる場所がほしかった。

 

その後、香川県に戻ることになり、自分が経験した、情報不足から来る育児不安を解消したいという思いから、地域に密着した子育て情報を発信するための子育てサークルを立ち上げることにしました。

 

当時、香川県にも子育てサークルはありましたが、母乳育児や多胎児育児に関する目的型のものや、子どもを中心に活動しているものがほとんどでした。

ママ同士の会話も子どもに関することが多く、名前や好きなものを聞くと、子どものことを答えるママ達の会話に、自分の居場所がないような閉塞感を感じていました。

 

子どもが中心ではなく、大人の女性として会話ができるコミュニティを作りたい。そんな思いで始めたサークルが、今のわははネットにつながっています。

 

 

– 地域に密着した子育て情報を発信。

 

サークル活動で最初に手がけたのは、子育て情報誌の製作です。手作りの名刺を持って、取材に出かけるのはとても新鮮で、ひとりの大人として会話ができることは刺激的でした。

 

始めは、わたし一人で活動していたのですが、新聞の無料掲載欄を使って仲間を募集すると、10名ほどのママから連絡があり、その人たちと一緒に製作することにしました。

 

集まったママたちに出版経験は全くなく、できあがった情報誌は、手書きのページがたくさんある手作り感のあるものでしたが、かなり好評で、書店の予想を超える販売数を記録しました。

 

 

– 新たな情報発信の方法。

 

情報誌の創刊号はかなりの反響があったため、年に1回のペースで発刊することを決めたのですが、紙媒体では、リアルタイムな情報提供が難しいという課題がありました。

 

ちょうどその頃、携帯電話がママにまで普及してきたこともあり、メールを配信することで情報提供ができないか、と考え始めました。

今では、メルマガなどのメール配信機能は当たり前ですが、当時は、そういったサービスは少なく、懇意にしていたシステム会社にお願いをしてシステムを作ってもらい、「わははメール」という情報配信サービスをスタートさせました。

 

その後、情報誌やメールなどの一方通行の情報提供だけではなく、双方向の情報交換の場も必要だと考え、子どもとママが集う場所として、「親子ひろば」を作りました。

 

当初は、情報誌で得た資金がなくなるまで、という軽い気持ちで、商店街の空き店舗を借りて始めたのですが、ひろばができてから17年。

今では、4ヶ所に増え、1日20~30組の親子に利用してもらっています。

 

 

– ママの声を行政に届けたい。

 

情報誌を創刊した頃、子育てをしながら働いているママから、子どもが病気の時に預かってもらえる施設がなくて困っているという、とても切実な手紙をもらったことがあります。

そんなママの声を行政に届けたい!その一心で、香川県知事を追いかけ、香川県にも病児保育を作ってほしいと、直談判したことがあります。(笑)

 

それからは、NPO法人として、様々な実績を積み、今では、行政の委員会活動にも参加できるようになりました。

そういった活動の場から、子育てをしているママたちの思いを発信し、子育ての環境をよりよいものに変えていきたいと思っています。

 

特に最近では、子育てと仕事を両立させていくために、雇用する企業、働くママ、それを支える家族、それぞれの意識を変えていく必要があると感じ、香川県の働き方改革、ワークライフバランス、女性活躍などの事業に積極的に取り組んでいます。

 

 

– わははネットが目指すもの。

 

すべての子育て家庭が子どもを産んでよかったと思える社会を作ることが、わたし達のミッションだと思っています。

 

注目される機会が少ない環境で子育てをしているママたちの声を代弁していきたいですし、受け皿となる仕組みを作っていきたいと思っています。

 

わたし達のひろばに、ママと一緒にきていた子どもたちが親になり、また同じように、ひろばを利用してくれるような、環境づくりをしていきたいですね。

 

 

 

– ゆったりと自分らしい子育てを。

 

今の時代、いろいろと便利になり、いつでも気軽にママ同士のコミュニティを作ることができます。

わたしが経験したような情報不足からくる育児不安は少なくなってきたかもしれませんが、一方で、情報の多さに振り回されているママも多い気がします。

 

自分の子育てが少し違っていても、大丈夫。

 

情報にあまり過敏にならず、ママ同士が本音を言い合える場所があればいいなと思います。

 

社会はずいぶん変化し、多様性が認められるようになりましたが、それでも、「子育てはママの仕事」と思われているように感じます。

ママたちには能力があり、地域には優秀なママがたくさんいます。ママたちには、もっと社会に出てほしいですね。

 

子育てで100点を取る必要はありません。がんばりすぎると、疲れてしまいます。

もっと周囲を頼りながら、子育ても仕事もみんなで共有していけるといいですね。

 

 

 

▞ 中橋 恵美子 理事長ってこんな方

理事長 中橋 恵美子(なかはし えみこ)

 

– 休日の過ごし方

 

夫とデート(笑)スイーツの食べ歩きや日本酒の蔵見学等。各地のイベントに行ったり食べ歩きが趣味。

 

– 最近うれしかったこと

 

一番下の息子が大学生になり、足掛け20年の朝のお弁当作りから解放されたこと。

 

– 最近はまっていること

 

坐禅(日曜日は近くの坐禅道場で早朝座禅を)。

出張先での酒蔵見学。

 

– 働くママへのメッセージ

 

ママの働く背中を子どもはきっと見ています。子どもと関わる大人が多いことは子どもにとっても幸せです。何でも一人で頑張って抱え込まず無理しすぎず頼めるところは頼んだり頼ったり。家庭にも職場にも仲間を作って子育てを楽しんでいきましょう!

 

 

 

▞ 会社の概要

会社名

特定非営利活動法人わははネット

URL

https://npo-wahaha.net/

設 立

2002年2月

所在地

香川県高松市

事業内容

・親子の居場所づくり事業(県内4拠点運営)

・子育て相談業務(高松市・坂出市)

・子育て情報発信(高松市・坂出市等行政情報発信・自社子育て情報誌発行

・行政受託事業等(働き方改革・子育て推進活動・まちづくり事業等)

 

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