2021.09.02
2021.07.15 |
岡山のママたちの働く・知る・学ぶ・集うをかなえます!ママの笑顔のために-NPO法人ぱらママ
NPO法人輝くママ支援ネットワークぱらママは、代表の藤井弥生さんが「家庭と仕事の両立」「キャリアとブランク」への不安を抱えた中で行った再就職活動をきっかけに、2012年に創立されました。当時、女性の社会復帰における課題を目の当たりにした藤井さんは、当事者自ら行動を起こさないとこの課題は解決しないと考えたそうです。
子育て中のママのために何ができるのか、ママのためになることはどんなことなのか、当事者であるママたちの声に耳を傾け、寄り添い、社会の変化や時代の流れと共に変わるママたちの課題を解決していきたい。そして、子どもたちの笑顔があふれる未来のためにもママの笑顔を創造したいという想いから、自分らしく、前向きに働き続けられる社会風土創りを最重要課題として取り組んでいます。
今回は、ぱらママで働くメンバーの一人、矢野美保子さんにお話を伺いました。
▞ ぱらママの矢野さんにインタビュー
-ぱらママが取り組んでいること
ぱらママでは、県や市から委託を受けて再就職支援の講座を開催しています。講座の内容は、時間の管理や在宅勤務についてなど様々ですが、自分について知る(自分と向き合う)講座やお金に関する講座が特に好評です。
講座を受講したママたちからは、「働いている子育てママの話が聞けて良かった」「自分が今何をすべきか分かった」「働く目的・理由が明確になった」など、働くことに対して前向きな感想をいただきます。
実際に行動に移したママも多く、「面接に行きました」「働き始めました」「資格を取るために勉強中です」など、なかなか一歩が踏み出せなかったママたちが、再就職に向けて前向きに頑張っている報告を受けたときは本当にうれしいですね。
-「お互い様」の気持ちで支え合う
ぱらママのメンバーは全員子育て中のママ。専業主婦を経験しているので、講座参加者の気持ちがよく分かります。私もぱらママの講座に参加したことがきっかけで、こうして働いています。
ある日、子どもが幼稚園から講座のチラシを持って帰ってきました。ちょうど仕事復帰について考えていたこともあり、講座へ参加したところ、タイミング良くぱらママでスタッフ募集中だったので、その縁で。気がつけば6年が経ちました。
岡山市は待機児童も多いですし、仕事復帰するまで4~5年のブランクがあり不安も大きかったのですが、ぱらママは週2日~、時短で働き始めることができて、馴染みやすく助かりました。
子どもが長期休暇に入ると預け先に困る方も多いと思いますが、ぱらママでは子連れ出勤も可能です。みんながママということもあり、お互いが理解し合える環境で、学校行事や子どもの急病にもすぐに対応することができます。
また、日常の業務では子どもが帰宅するまでの時短勤務のため、どうしても勤務時間内に業務が完了しないことがありますが、スタッフ同士でカバーしたり、在宅ワークに切り替えたりすることで対応しています。
子育てママが、最も気になる子どものことがクリアになり働きやすいです。
-ママが活躍できる場所
講座の開催以外にも、働く場所の提供という形の支援も行っています。
例えば、キャンピングカーレンタルの配車や清掃、予約受付のお仕事です。予約の受付は、在宅勤務も可能です。短時間から働けますし、子育て中のママ同士「お互い様」という気持ちで支え合いながら頑張っています。気持ちを分かってくれる理解者がいると、安心できますよね。
また、岡山の飲食店とコラボしたママイーツは法人向けのランチ宅配サービスで、賛同していただいた飲食店のテイクアウト商品の配達を地域のママが行います。こちらも、子どものいない日中の短時間だけ働けますし、コロナ禍で飲食店も苦しい状況の中、地域の元気を取り戻すことにも繋がります。
-コロナ禍で変わったこと
以前は20~30人集めて講座を開催していましたが、コロナ禍では従来のような形での開催は難しくなりました。今は、定員を半分にしてソーシャルディスタンスを保ったり、消毒液を用意したり、感染症予防対策を徹底して開催しています。
また、Zoomを使ったオンライン開催も始めました。当初は慣れないことばかりで戸惑いましたが、一方通行の講座にならないよう、会場の講師・参加者とオンライン参加者がリアルタイムで意見交換ができるようにハイブリッド運営を実施したり、初めてZoomを使う人が安心して参加できるように事前にぱらママスタッフと接続テストをしたり、参加に対してのハードルが下がるように工夫しています。
先日は、イベント開催ができないかわりにYouTubeでのライブ配信にもチャレンジしました。
-これからの活動について
コロナが落ち着いても、新たに始めたオンライン講座やママイーツのサービスは今後も継続していきたいです。
ぱらママは岡山市を拠点にしていますが、総社市や津山市でも講座を開催したことがありますし、岡山市に限らず引き続きママの支援を続けていきたいと考えています。オンライン講座であれば遠方からも参加しやすいですしね。
また、2021年4月から、災害時に「医療的ケアが必要な子ども」とその家族の一時避難場所としてキャンピングカーを活用する実証事業をスタートしました。これは、公益財団法人日本財団の助成を受け、岡山大学、キャンピングカー事業者、医師・看護師ネットワークと当団体の4者協働で行っています。災害は待ってくれませんので、1日も早く実用化できるよう、引き続き実証事業を進めていきます。
▞ 矢野美保子さんってこんな方
-休日の過ごし方
家族とお出かけ、アウトドアなど
家事、断捨離
-最近うれしかったこと
子供の成長(幼少期から ずっと 食べられなかった食べ物を克服)
-最近はまっていること
火起こしの動画閲覧
-働くママへのメッセージ
まず声に出してみる!
「こんなことがやりたい 」「 ○○が得意です 」 と周りに言ってみると、 それに合った情報が入ってきて、自分の夢の実現に近づく気がします。
▞ 会社の概要
会社名 | NPO法人輝くママ支援ネットワーク ぱらママ |
URL | https://paramama.jp/ |
設 立 | 2012年8月1日 |
所在地 | 岡山県岡山市 |
事業内容 | 子育て中の女性や働きたい意欲のある市民に対して、情報提供、交流の場所の提供、多様な働き方の実現など、ワークライフバランスなどに関する事業を行うことで、誰もが仕事と生活のバランスある社会の実現に寄与することを目的とする。
・再就職支援講座 |
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