2021.09.02
2021.09.02 |
女性が長く働ける、活躍できる環境をめざして-愛媛トヨタ自動車株式会社
愛媛トヨタ自動車株式会社では、『全社横断型女性スタッフコミュニティ』を通して、女性社員のサポートを行っています。もともと制度はあったものの、活用促進や現状に則した制度の見直し、所属を超えた交流機会は希薄になっていました。
また、男性が多い職場の中で、ロールモデルとなる人が身近にいない状況ということもあり、店舗間の情報共有も兼ねたコミュニティができたそうです。
今回は、愛媛トヨタ自動車の取り組みについて、ご自身も子育て中のママである沖田恭子さんにお話を伺いました。
▞ 愛媛トヨタの沖田さんにインタビュー
-キャリア形成を支えるロールモデルの存在
ママスタッフへのサポートとして、全社横断型女性スタッフコミュニティの存在は大切にしたいと考えています。実際に結婚・産休・出産・育休とライフステージの変化を経てキャリアを重ねていくには、制度があることはもちろんベースとして必須なことですが、自分自身で働く環境を整える意識を持つこと、キャリアビジョンをしっかりと描くことも非常に大切なことと捉えています。統一化・マニュアル化しにくいこのプロセスにおいて、先輩ママスタッフの経験談やアドバイスはヒントの宝庫です!私自身も先輩ママスタッフからの声に救われ、励まされ、心の在り方の軌道修正を何度となく経験してきました。
ライフステージの変化の有無に限らず、身近にロールモデルになるべき先輩がいることはキャリア形成においてとても有意義です。お互いに高め合える環境として、これからも女性スタッフコミュニティを育み続けていきたいと思います。
-コミュニティで行っていること
コミュニティを立上げた当初は月1回程度、女性社員が集合して、新車の勉強会やCSについて考えるワークショップ、お店づくりの事例共有など様々なテーマに基づいたグループワークの機会を意識的に創出し、自然と横のつながりが生まれる環境づくりに注力しました。また、のびのびと感性を活かした発信をしやすいように、BGMを流したり、お菓子やドリンクを用意するなどしてリラックスした雰囲気づくりも心がけていました。
コロナの影響で現在は集合形式での開催は難しいですが、オンラインでの交流機会を作ったり、立ち上がりから10年近く経った今もスタイルを変化させながら継続しています。このコミュニティが社内に定着したことで、職種や所属を超えて相談し合える風土が醸成されたように思います。
もともとこのコミュニティは、女性向けの商品企画や質の高いお店づくりをテーマに掲げた女性スタッフ中心の販促プロジェクト活動が始まりでした。女性の感性に基づいた情報発信が求められる活動の中、女性がイキイキと活躍する環境づくりへの取り組みが派生していったのは自然な流れだったように思います。私はこのプロジェクトの中心メンバーとして活動していた背景もあり、ここで育まれたネットワークが、今は形を変えてコミュニティとして存在し、女性スタッフの働きやすい環境づくりに寄与していること、本当にうれしく思います。
-ママのリアルな声が制度を変える
産休育休取得者がいなかった当時から育児短時間勤務制度自体は存在していたのですが、対象は小学校入学まででした。しかし、産休育休取得第1号スタッフが自身の子育てをしていく中で、児童クラブなど放課後の子どもたちが過ごす子育て環境の実情に、制度がミスマッチと感じたそうです。それをリアルな声として社内へ発信した結果、対象を小学3年生まで期間延長した制度に修正されました。
産休育休は復帰する側の準備はもちろん、受け入れる側の準備も必要です。例えば、産休育休取得前と後では、仕事の時間の使い方に対する考え方や優先順位のつけ方が変わってきます。以前はOKだったことでも、今はそのままでは難しい、となることもあります。
活きた制度として、子育てママスタッフの“働く”を支える制度であるために、今後もこうしたリアルな声を発信すること、しっかりキャッチすること、双方を大切にした組織風土を醸成し続けたいと考えています。
-一人ひとりが活躍できるように
職種や担当業務、そして子育て環境はスタッフによって様々なので、制度の活用状況に差があることも事実です。産休育休取得率が非常に高くなった今、それぞれの持ち場で能力や機会を存分に発揮していくために、個々が取組むこと、組織全体でクリアにしていくこと、どちらもしっかり向き合う課題だと感じています。手探りの部分はありますが、長く働ける、活躍できる環境を目指して日々試行錯誤しています。
ちなみに私個人が苦労していることは、時間の使い方です。あれもこれもと思いがあっても、そこに投じられる時間にはリミットがあります。“じゃあどうする?”の自問自答が駆け巡る毎日。いつも頭の中をクリアに、シンプルな思考を強化中です!
-地域から頼られる存在になりたい
地域の子どもたちを地域で守り育てる場所として、ショールームが時に子どもたちにとって好奇心をくすぐるワクワク楽しいスペースであるように…。地域のママたちにとってほっと一息つけるサロンのようなスペースに…。様々なニーズに心で寄り添うことのできる人づくり・お店づくりを通じて、ママにもパパにもお子様にも“まちいちばんのお店”として、頼りにされる存在になれればと思います。
▞ 沖田 恭子さんってこんな方
-部署・役職
営業支援部 マーケティング企画G
-休日の過ごし方
家族でドライブや公園へ出かけるなど、アクティブに過ごすことが多いです。平日の時間と心の余裕を生むため、月に1回程度はがっつり家庭の用事をこなす集中デーも設けています!
-最近うれしかったこと
字が書けるようになった娘からほぼ毎日手紙をもらうのですが、先日何でもない日に「いつもありがとう」と書いた手紙をもらいました。これには思わず感動…。とてもうれしかったです。
-最近はまっていること
折り紙です。子どものリクエストに応えてあれこれ折っているうちに、私が見事にはまってしまいました。無心になれるところがgoodです♪
-働くママへのメッセージ
ママの毎日は笑って泣いて怒って喜んで…本当に密度の濃い瞬間の連続。親である私の方が子どもたちに支えられ、心を鍛えてもらっているように思うことばかりです。「人生は舞台」。立つステージが多いほど大変ですが、日々成長していく子どもたちと過ごすかけがえのない時間を共にパワフルに歩んでいきましょう♪
▞ 会社の概要
会社名 |
愛媛トヨタ自動車株式会社 |
URL |
https://www.ehime-toyota.co.jp/shop/honten |
設 立 |
1946年 |
所在地 |
愛媛県 |
事業内容 |
|
子育て中の女性をサポートするために取り組んでいること |
また、全社横断型の女性スタッフコミュニティをもち、制度の活用に関する情報共有や先輩ママスタッフとの交流機会を設けています。 |
人気の記事
この記事を書いた人 | |
---|---|
関連するタグ | |
---|---|