働くスタイルや考え方、いろいろなタイプの子育てママが登場。
あなたはどのタイプ?
橋本 由祐子 (はしもと ゆうこ) さん
- 専業主婦
- 子ども1人(1歳9か月)
自分の時間をつくるために工夫していること
- ・家事をしながら、自分の好きな音楽を聴く
- ・夫の帰宅後は、娘の相手は夫におまかせする
- ・子どものお昼寝の時間帯に、ベビーカーでお散歩にでかける
幸せを感じる瞬間
- ・娘が眠っている間に、夫とテレビを見ながらお茶する時間
- ・娘が自分の腕の中で眠ってしまったとき
おすすめのラクチン料理
- パンの耳とバナナを細かく切り、牛乳・きな粉・レーズンを混ぜてオーブンで焼く、パンケーキ風(おやつにも朝食にもGOOD)
おすすめの家事裏ワザ
- 野菜ジュースのシミ抜き:重曹とワイドハイターを1対1で溶かしたものをシミに塗り、少し熱めのお湯で洗うとだいたい落ちます。(シミになってすぐのものに限ります)
1日のライフスタイル
8:00 | 起床、朝食、家事 |
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10:00 | 娘の習い事送迎、ママヨガ等 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | わははひろば等、子育てのひろば |
15:30 | 実家とスカイプ |
16:30 | 買い物、夕食の支度 |
18:00 | 娘とお風呂 |
20:00 | 夕食、家事 |
23:00 | 就寝 |
吉留 容子 (よしどめ ようこ) さん
- 子ども1人(2歳5か月)
仕事について
- 職種:ブライダル ホールスタッフ
- 1週間の勤務日数 週2日(土・日)
- 1日あたりの勤務時間 12:00~17:00(10:00~17:00)
自分の時間をつくるために工夫していること
- 日中は子どもを外遊びや公園でしっかり遊ばせて、早寝できるようにしている。
幸せを感じる瞬間
- 子どもがおいしそうにごはんを食べてくれる時
おすすめのラクチン料理
- 具たくさんおみそ汁、無水鍋を使った料理(材料を入れて放っておくだけでOK)
おすすめの家事裏ワザ
- お肉は使う分だけ小分けにして冷凍しておく。
1日のライフスタイル
7:30 | 起床、朝食準備 |
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8:00 | 朝食、後片付け |
9:00 | 掃除、家事 |
10:00 | 自分の身支度 |
11:00 | 昼食準備 |
12:00~17:00 | 仕事 |
17:30 | 帰宅 |
18:00 | 夕食準備 |
18:30 | 子どもとお風呂 |
19:00 | 夕食、後片付け |
20:00 | 子どもと遊ぶ |
21:00 | 洗濯、家事 |
22:00 | 子どもと一緒に就寝 |
行友 葉子 (ゆきとも ようこ) さん
- 子ども3人(13才、11才、8才)
仕事について
- 職種:事務
- 1週間の勤務日数 5日(月~金)
- 1日あたりの勤務時間 9:00~12:00
自分の時間をつくるために工夫していること
- ・友達とランチに行く前の日などは、完璧に掃除を済ませておく。
- ・毎朝、子どもたちが学校へ行った後、仕事に行くまでの間に、必ず片付け、洗い物、掃除機をかけるようにしている。(子どもが帰ってくるまでの30分でも1時間でも、自分の好きなテレビを見たり、コーヒーを飲んだり、友だちとお茶したり、ホッとする時間が欲しいので)
幸せを感じる瞬間
- 長女が塾へ行っていたり、パパが仕事から帰っていなかったりして、最近は、家族全員で一緒にご飯を食べることが少なくなったので、家族全員でご飯を食べているときが一番幸せです。
おすすめのラクチン料理
- ポン酢をかけるだけでおいしい料理。数分ででき、時間がない時に便利です。
(例えば、豚バラとなすびのポン酢かけ、豚バラと大根のポン酢かけなど、ポン酢は万能です!)
おすすめの家事裏ワザ
- ・レンジフードの掃除は面倒ですが、我が家は換気扇など、全部はずして食洗器に入れて洗っています。食洗器で洗うだけで、汚れが取れますよ。
- ・ワイシャツの襟まわりの汚れは、男性用のスクラブ洗顔料をつけてこするとけっこう取れます!
1日のライフスタイル
6:00 | 起床、朝食準備 |
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7:00 | 朝食 |
8:00 | 後片付け、掃除 |
9:00~12:00 | 仕事 |
12:30 | 昼食 |
15:00 | 買い物をして帰宅 |
15:20 | 三女帰宅 |
16:00 | 次女帰宅 |
17:00 | 夕食準備 |
17:40 | 長女帰宅 |
18:00 | 夕食、後片付け |
19:00 | 塾の送り |
19:30 | ジョギング |
21:00 | 塾の迎え |
22:00 | 子どもを寝かしつけ |
23:00 | 風呂、洗濯 |
24:00 | 就寝 |
中村 多恵 (なかむら たえ) さん
- 子ども2人(10歳、4歳)
仕事について
- 職種:事務
- 1週間あたりの勤務日数 5日
- 1日あたりの勤務時間 9:20~18:00
自分の時間をつくるために工夫していること
- 週末、主人が休みの時は、子ども2人を連れてお出かけしてもらう。
幸せを感じる瞬間
- 子どもの寝顔を見る時
- 子どもが、学校での出来事を楽しく話してくれる時
おすすめのラクチン料理
- ポークビーンズ
- 材料:豚バラ肉、大豆水煮、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、トマトピューレ、醤油、砂糖、塩、グリンピース
- 玉ねぎの甘みとトマトピューレの組み合わせが、子供たちにも人気です。
おすすめの家事裏ワザ
- ビールを布巾に含ませて拭くだけで、キッチンの油汚れのほとんどが落ちます!
1日のライフスタイル
6:30 | 起床、朝食・幼稚園弁当準備 |
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7:15 | 小学生兄送り出し、身支度 |
8:20 | 会社に向かう |
9:20~19:00 | 仕事 |
20:00 | 帰宅、子どもの学校の出来事を聞く・連絡帳・宿題チェック |
20:30 | 夕食・後片付け |
21:30 | 子どもとお風呂・歯磨き仕上げ |
22:00 | 子どもと一緒に就寝 |
TOPICS
- リフレッシュの方法地域の施設に親子でお出かけ、ママも子どもも友だちができた!
- 子育てママの自分時間スキマ時間を有効活用
- 子どもの成長に伴って変わる生活スタイル家族で食卓を囲む時間が幸せ
- 家事と育児夫婦の役割分担は十人十色
リフレッシュの方法地域の施設に親子でお出かけ、ママも子どもも友だちができた!
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香川は転勤族が多いですね。
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私も転勤族なので、2年前高松に引っ越してきました。子どもが生後1か月のときです。
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私も同じです!子どもが1歳のときに香川に引っ越してきたんですよ。
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普段の生活や子育てしていて困ったことはありましたか?
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地元出身ではないので、知り合いやママ友がいないんですよね。子どもと24時間一緒にいると息が詰まりそうになることもありました。
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分かります。私も子どもと2人で家の中で過ごしていると、大人と会話することなく1日が終わってしまって、イライラしてしまうこともあります。
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そんなときはどうしているのですか?
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私の場合は、自分が楽しむ時間を積極的に作って外出するようにしています。雑貨を見たり作ったりするのが好きなので、先日は、子連れで行けるリボン作り教室に参加しました。
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好きなことに没頭するという感じでしょうか?
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はい。自分が好きな物に囲まれて過ごしているとリフレッシュできます。子連れOKのパン教室を探して行ったこともあります。
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子どもと一緒に参加できるところを探して行っているんですね。
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はい。他に、子育てひろばにもよく行きます。子どもは同年代の子どもと遊べるし、私もママ友ができました。
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私も最近、子育て情報誌を見て「わはは・ひろば高松」を知り、子どもと一緒に遊びに行くようになりました。通ううちにひろばで知り合いができ、おしゃべりを楽しんでいます。小児科などの病院や子連れで行けるカフェの情報を教えてもらうこともあります。
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行友さんのところは、お子さんが大きいですが、子どもが小さい頃はどこに遊びに行っていましたか?
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私は、家の近くの公民館やコミュニティセンターを探して行っていました。
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実際に行ってみてどうでしたか?
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親子で参加できる手遊びや読み聞かせなどのイベントが定期的に開催されていて、そこで子どもも私も友だちができました。さらに、子どもが幼稚園に行くようになると、たくさんママ友ができました。なにしろ、子ども3人で合計8年間も同じ幼稚園に通いましたから!!
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なるほど。自分から行動したからこそ、子育ての情報を得たり、ママ友を作ったりすることができたんですね。
子育てママの自分時間スキマ時間を有効活用
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フルタイムで仕事をされている中村さんは、自分の時間はあるんですか?
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仕事のお昼の休憩時間が「自分時間」です。1人で会社の外にランチを食べに行ったり、雑誌を見たりして過ごす、誰にも邪魔されない時間です。
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なるほど。
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あとは、夫が休みの日に子どもと外出している間の数時間に、普段できない場所を掃除したり、好きなテレビを見たりして過ごします。普段は、座ってゆっくりテレビを見る時間なんてありませんから。
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私は今は専業主婦なので家にいますが、子どもが1歳で目を離せない年頃なので、1人で過ごす時間はほとんどありません。子どもがお昼寝している間のわずかな時間が自分時間でしょうか。
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私も、子どもが幼稚園の頃は、3人の世話や幼稚園への送迎でバタバタして、あっという間に1日が終わってしまい、自分の時間なんてありませんでした。
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子どもが小さいうちは特に目が離せませんから、自分だけの時間はなかなかとれないのが現状ですよね。
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そうですね、でも今は3人とも13歳、11歳、8歳と大きくなったので、自由に過ごせる時間が増えましたよ。子どもとべったり過ごす時間がぐっと減ったのは、ちょっと寂しい気もしますが…。
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自分時間はどんなふうに過ごしているのですか?
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子ども連れでは行きづらい、ちょっとお洒落なカフェで友だちとお茶をしたり、ランチをしたりします。いい息抜きになっていますよ。
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それはいいですね。
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橋本さんも、子どもが小学校に入る頃には、きっと1人の時間ができますよ!少しの間でも1人でゆっくりする時間があるとリフレッシュできます。
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今から楽しみです!
子どもの成長に伴って変わる生活スタイル家族で食卓を囲む時間が幸せ
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子どもの成長に伴って生活スタイルに変化がありますか?
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最近、家族そろってご飯を食べる機会が少なくなっているのが悩みです。
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家族の生活時間が変わってきたということでしょうか。
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はい。子どもが塾に通うようになって、家に帰ってくる時間がバラバラだから、夕ご飯も別々に食べるようになりました。一緒に食べたいとは思うのですが、夫が帰ってくるのが遅いことも多いので、毎日、家族全員で食べるというのは難しいです。
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私の場合は、フルタイムで仕事をしているので、普段仕事が終わるのが20時か20時半なんです。子どもたちは実母と一緒に先に食事を済ませているので、夫と2人で食べることはあっても、家族全員で夕ご飯を食べることは普段はないですね。子どもの宿題が終わっているかどうかを確認して、一緒にお風呂に入って…、バタバタしていると、どうしても寝かしつけの時間が遅くなってしまうのが悩みです。
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仕事で遅くなるという現実がある限り、家族だけで努力しても変えられないこともありますね。
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だから、たまに早く帰ってきた日や仕事が休みの日には、できるだけ家族全員でご飯を食べるようにしています。一緒に食卓を囲んで話をする時間は、本当に幸せだなと感じます。
家事と育児夫婦の役割分担は十人十色
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結婚する前とか、子どもが生まれる前とか、節目の時に、子育てや家事の分担について家族で話をしましたか?
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まったくしてないですね。実母と一緒に同居しているので、家のことや子どもの送り迎えは、母にお願いしています。
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実母だと、中村さんは気を遣わなくていいですね。
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はい。私はフルタイムで働いているので、帰りが遅くなる時は、実母が子どもをお風呂に入れて寝かしつけまでしてくれます。母が元気でいてくれるので本当に助かっています。
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夫婦で役割分担していることはありますか?
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夫は、朝早く仕事に行って、夜遅く帰ってくる生活なので、家のことは何もしません。家事については、実母と私で分担しているので、正直、あまり当てにしていませんね(笑)。でも最近になって、自分が着るワイシャツのアイロンがけだけは自分でするようになりました。
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それは、やってほしいとお願いして?
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いいえ、お願いしたわけではないのですが、時間がある時に自然とするようになりました。
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行友さんの家ではどうですか?
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我が家の場合は、やれることは手伝うよ、といつも言ってくれます。実際に手伝ってくれたことはあまりないのですが(苦笑)
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実際に家事をしなくても、気遣いの気持ちや言葉がうれしいですね。
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うちは、すごく協力しているほうだと思います。
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例えば何を担当しているのですか?
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そうですね。私が夕ご飯の準備をしている間に、お風呂を準備して、子どもと入浴、あがったら服を着せるところまでしてくれます。
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すごーい!イクメンですね。
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子どもをお風呂に入れても、あがったあとはママにおまかせ、というパパは多いですもんね。
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私が働き始めてからは、さらにご飯を作ってくれるようになりました!
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えー!食事の支度をしてくれるなんてうらやましい!!
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100点満点で点数をつけるとしたらずばり何点ですか?
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そうですね。90点ぐらいでしょうか?
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家事も子育てもしてくれるけど、それでも100点じゃないの?!
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100点にしてしまうと、そこからの成長がなくなるから少し残しておくという意味で90点にしておきます(笑)
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子育てに関していえば、仕事が早く終わった日に、子どもと一緒にお風呂に入ってくれるので助かっています。あとは、平日の授業参観に行ったり。
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平日が休みの仕事なんですね?
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はい。ホテル業なので基本的に土日は仕事で、平日が休みのことが多いです。ですから、子どもの運動会など土日の行事には全く参加できませんが…。
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へぇー、それはちょっと寂しいですね。
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そこは割り切って、土日の行事は私と実母が行っています。平日の行事も、夫が休めない時は、私が有休をとって、できるだけ行くようにしています。
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休みをとれる職場なのはありがたいですね。
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そうですね。他には休みの日に、子どもとバッティングセンターに行ったりしていますね。体を動かす遊びは夫の出番です。
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夫婦でうまく分担しているのですね。
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皆さんの話を聞いたら、うちの夫は何もしていないかも、と思っちゃいました。子どもが生まれてから今まで、一度もお風呂に入れたことはないです。
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えーー!一回もないの~?
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じゃあ、オムツを替えたことは?
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生まれてすぐの頃にちょっとだけやりましたが、今はぜんぜん。
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そうなんだ(驚)
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私がやったほうが早いから、パパッとやってしまうんですね。
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それは分かる気がします。私もお願いしてやってもらうのが面倒だから、もういいやと思って自分でやってしまうタイプです。
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もっと家のことをやってほしいと不満に思うことはないですか?
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まったくありません。夫は100%働いているので、家のことは100%私がやろうと決めていますし、家事はまったく苦にならないので。
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それはすばらしいですね!向き不向きもあるし、家事をすることが苦手な人もいますから。普段夫は、何時ごろに家に帰ってくるのですか?
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21時か22時ぐらいです。これでも子どもが生まれてから、できるだけ早く仕事を切り上げて帰ってくるようになったんですよ。
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帰宅後に食事の準備をして、そのあと片付けをしていたら遅くなりますね。
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そうですね。帰りがものすごく遅くなるときは先に食べていいよ、と言ってくれます。
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えっ?!仕事から帰ってくるまで、橋本さんはご飯を食べずに待っているんですか?!
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はい。子どもはもちろん先に食べさせますが、私はできるだけ待っています。せっかく作ったから、一緒に食べたいなと思うので。
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えーー、私だったら先に食べるなー(笑)
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私も。(笑)
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でも、誰かと一緒に話をしながら食事をしたいという気持ちは分かるな。家で子どもと2人きりで過ごしていると、大人と会話をすることがないから。
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そうそう。
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確かに1人で食べるより2人で食べたほうが何倍もおいしいですもんね。
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そうですね。でも結局、子どもがそばにきて一緒に食べたがるので、ゆっくりは食べられないのですが(笑)それでも、そばにいてくれるだけで癒されます。
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癒されるって?!(驚)
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仕事で疲れていると思うのに子どもの相手をしてくれるので家事がはかどるし、私は子どもと離れてホッとできるのでありがたいです。
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点数をつけるなら、ずばり何点ですか?!
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うーん、90点!家のことは何もしないけど、私が癒されるからそれで十分です。
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ほぉ~!!!
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それは、夫が子どもの面倒をよく見てくれるからですね。仕事から帰ってくるなり「ご飯は?風呂は?なんでこんなに部屋が散らかってるんだ?」と言うような人だったらストレスがたまると思いますけど。
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もしそんなことを言うパートナーだったら、私は玄関ドアにチェーンをかけちゃうかも(笑)
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確かに(笑)。
TOPICS
- 理想の働き方子どもの成長に伴って働く時間を変える
- 子育てしながら働くことで、仕事も子育ても充実両立のコツは、感謝の気持ちを言葉で伝えること
- 番外編夫婦の働き方 ~フランス編~
理想の働き方子どもの成長に伴って働く時間を変える
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独身の頃は、パソコン入力業務がメインの事務をしていて、1人目の出産を機に退職しました。会社からは、産休をとって仕事を続けてほしいと言われましたが、初めての出産・子育てに不安もあって、いったん退職して育児に専念することにしたんです。
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そうなんですね。
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その後2人目の子が1歳半になった頃、実父から仕事を手伝ってほしいと言われ、実母に子どもを預けて仕事を再開して今に至っています。
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今はどんな働き方をしていますか?
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剣道連盟の事務所で、週5日・午前中だけ働いています。スタッフは私ともう1人の2人だけです。通院や子どもの参観日などは、お互いに融通して休めるので助かっています。子どもが熱を出すこともあるし、参観日などの行事もあるから、そういう時に休みやすいかどうかは、働く母にとっては大きなポイントだと思います。
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吉留さんは、週末だけ働いているということですが、どんな仕事をしていますか?
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披露宴会で料理を出すなどのホールスタッフとして、パートタイムで働いています。働き始めてまだ2カ月ぐらいです。
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働こうと思ったきっかけは何だったんですか?
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自分のお小遣いを自分で稼ぎたいと思ったからです。夫が働いたお金で自分の洋服を買うのは、気がひけるので…。
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その気持ち、分かります。私も今は専業主婦なので、自分の趣味や洋服にお金を使う時は、自分の貯金を少しずつ切り崩していますから。
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私は、自分の貯金が減っていくのは嫌だったので、自由に使えるお金を自分で稼ごうと思って、仕事を探しました。
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今の仕事を選んだ理由は何ですか?
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子どもはまだ2歳なので、今は、私自身が子どもと過ごす時間をたっぷりとりたいということと、しばらく仕事をお休みしていて久しぶりの仕事なので、いきなりフルタイムではなく、慣らし期間としてパートタイムでの働き方ができる職場を、“週に1回から、昼間の時間に働ける”という条件で探して応募しました。
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業種業態は選びましたか?
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結婚式に携わる仕事がいいなと思って探しました。
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結婚式ということは、土日の仕事ですよね?
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そうです、仕事はほとんど土日です。
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吉留さんが仕事に行っている間、子どもは誰が見ているのですか?
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パパが面倒を見てくれています。
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すばらしい!普段から子どもの面倒を見ているからできることですよね。
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そうですね。子どもはパパになついているので、私は安心して仕事に専念することができます。
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でもそれだと、家族で過ごす時間が少なくなるのでは?
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仕事は、結婚式の入り具合によって週に1日の時もあるし、半日だけのときもあります。土日が全部仕事というわけでないので、休みの時は家族で出かけて一緒に過ごす時間を作っています
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働く時間と子どもとの時間、家族との時間のバランスが取れているんですね。
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はい、今のバランスがちょうどいい感じです。
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子どもが大きくなったらフルタイムで働こうと考えていますか?
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そうですね。来年子どもが幼稚園に入るので、仕事の時間を増やして働きたいと思っています。
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バリバリ働けるようになったらこんな仕事がしたいという希望がありますか?
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独身の頃、養護教諭として学校の保健室で働いていた経験があり、免許を持っているので、できれば子どもに関わる仕事がしたいなと考えています。
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橋本さんは独身の頃、どんな仕事をしていたのですか?
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もともと病院の検査技師としてフルタイムで働いていました。結婚後、夫の転勤に伴って仕事を辞めました。
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いつかまた働きたいと思っていますか?
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はい、働きたいです。できれば2年後ぐらいに、子どもが幼稚園に入ったら資格を活かせる仕事に戻りたいですね。
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パートで?フルタイムで?
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子どもが小さいうちはよく熱を出したり、病気をもらったりすると聞くので、子どもが小学校低学年ぐらいまでは、できれば時短勤務で働けたらいいなと思っています。
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子どもの成長に合わせて働く時間を選べる環境があるといいですね。
子育てしながら働くことで、仕事も子育ても充実両立のコツは、感謝の気持ちを言葉で伝えること
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吉留さんは、最近久しぶりに働き始めたということですが、仕事を始めてみてどうですか?
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めちゃくちゃ楽しいです!
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“疲れる”ではなくて、“楽しい”と思えるのは何か秘訣がありそうですね。
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はい。結婚式に携わる仕事は幸せな気持ちになりますし、達成感もあります。接客の仕事も楽しんでいます。
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なるほど。働き始めて良かったことは何ですか?
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1つは、子どもと離れる時間ができたことです。仕事が終わって帰ってきたら子どもがより一層愛しく思えて、優しくなれます。今までだったら怒ってしまうことも、やさしく受け止められるようになりました。
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仕事をすることで子育てにもプラスになっているんですね!!
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そのとおりです。もう1つは、改めて夫に感謝の気持ちが芽生えたことです。久々に働いてみて「お金を稼ぐって大変!!」と痛感しました。ですから、仕事復帰した初日に「いつもありがとう」と伝えました。
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仕事は、子育てとは違うプレッシャーと責任がありますからね。自分が働いてみて、仕事を頑張っている夫に改めて感謝することができたんですね。
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そうですね。反対に夫も、私の仕事中に子どもの面倒をみたり、家事をしたりして、私の大変さが分かって、「いつもごはんを作ってくれてありがとう」と言ってくれるようになりました。
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お互いの立場を理解して、労わる気持ちを持つことが、仕事と子育てがうまくいくコツですね。行友さんは、仕事と子育ての両立のコツは何だと思いますか?
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お互いに感謝の気持ちを言葉で伝えることかな。日頃からお互いにマイナスの言葉は使わないように気を付けています。
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マイナスの言葉というと?
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例えば私が、夫のことを「くさい」とか「いやだ」と言っていると、それを聞いた子どもは必ず真似をして同じように言うようになると思うんです。だから特に子どもの前では、「ありがとう」「助かるな」などプラスの言葉を選んで使うようにしています。
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相手を褒めたり、ありがとうと伝えたり、夫婦でお互いに気をつけているんですね。
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はい、そのおかげか、娘は思春期の年頃になりましたが、夫ととても仲良しです。キライとかイヤとかはもちろん言いません。
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中村さんは仕事と家庭を両立するためにどんな工夫をしていますか?
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我が家の一番の戦力は、何といっても実母です。気を遣わずにお願いできますが、“やってもらって当たり前”と思わずに、ありがとうと伝えるようにしています。子どもの行事予定や私の仕事のスケジュールは、その都度家族で共有して、私がすること、実母にお願いすること、夫に頼むことを相談します。
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皆さん、それぞれ意識して努力されていますね。共通していることは、感謝の気持ちをきちんと伝えることのようです。今日は皆さん、ありがとうございました。
番外編夫婦の働き方 ~フランス編~
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子どもが生まれる前、夫の転勤で1年くらいフランスに住んでいたことがあるという橋本さんに、フランスで感じた“フランス人の働き方や夫婦の価値観”について、体験談を聞いてみました。
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子どもが生まれても働き続ける女性が多数派
フランスでは、結婚しても夫婦共働きが基本だと感じました。産後の家事はヘルパーに頼み、子どもはベビーシッターに預けて、仕事を辞めずに働く女性が圧倒的に多いと思います。子どもを生んでも働き続けられる環境や制度が整っているなという印象でした。
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主婦は少数派!「主婦=家にいて何もしない人」と思われる?!
私はフランスにいた時は仕事をしていませんでした。ある日、通っていた語学学校で「仕事は何をしていますか?」と質問されて「主婦です」と答えたら、みんなに「主婦ってなにをする人?」と驚いたように質問されました。その時、フランス人の先生が「主婦とは、家にいて何もしない人のことです」と説明するのを聞いて、かなり衝撃を受けました。つたないフランス語で必死に反論したのを今でも覚えています(笑)
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妻は「家事をする人」「子育てをする人」ではなく「1人の女性」
「子どもを預けて夫婦2人でお出かけする」こともフランスでは当たり前のようです。女性は、結婚して妻となり、子どもを生んで母となりますが、フランスの夫は妻のことをいつも「1人の女性」として見ていて、パートナーとして仕事やプライベートでも輝いてほしいと思っているんだな、と感じました。
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家事の時間は最小限にして、夫婦や家族の時間を優先
それにフランスは、冷凍食品の種類が豊富で味も良いです。手を抜けるところは抜き、利用できるサービスは上手に利用して、料理や家事の時間をギュッと短縮して。その分、夫婦や家族でゆったり過ごす時間を大切にしていると感じました。