働くスタイルや考え方、いろいろなタイプの子育てママが登場。
あなたはどのタイプ?
中道 郁子 (なかみち ふみこ) さん
- 子ども1人(1歳10か月)
- 専業主婦
自分の時間をつくるために工夫していること
- 子育てひろばや地域の支援センターを利用する。
- 食事の下準備はできるときにまとめてやっておく
幸せを感じる瞬間
- 夫と子どもが笑顔でそばにいてくれること。
- 子どもが「ママー」とうれしそうに走ってきてくれるとき。
おすすめのラクチン料理
- 野菜たっぷりカレー
おすすめの家事裏ワザ
- ・買ってきた食材は、そのまま冷蔵庫にしまうのではなく、何でも仕込んでから冷蔵&冷凍。 例えば、使う分だけ小分けにして保存、野菜はメニューに合わせて使う大きさに切っておく、下茹でしてから冷凍しておく、肉や魚は下味をつけて仕込んでから保存しておくなど。
- ・「モノを増やさない、床にモノを置かない」を徹底する⇒掃除が楽になるので。
1日のライフスタイル
6:00 | 起床・朝食の準備 |
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7:00〜 | 朝食(夫・子)、後片付け |
8:00〜9:00 | 掃除、夕ご飯の仕込み |
10:00〜12:00 | ひろばや支援センターなど、子どもの遊び場 |
12:00〜13:00 | 昼食 |
13:00〜14:00 | 子ども昼寝(ほっこりタイム) |
14:00〜 | ひろばや支援センターなど、子どもの遊び場、または買い物 |
16:00〜 | 帰宅、夕食の準備、夕食(子・自分) |
17:00 | 子どもをお風呂に入れる |
20:00〜21:00 | 夫の夕食準備 |
21:00〜22:30 | 洗濯、翌日のお出かけ準備、食事の仕込み、家事 |
中村 まなみ (なかむら まなみ) さん
- 子ども1人(3か月)
仕事について
- 職種:事務
- 1週間あたりの勤務日数 2日程度
- 1日あたりの勤務時間 13:00〜16:00(13:00〜17:00)
自分の時間をつくるために工夫していること
- 朝早い時間に、家事のほとんどを終わらせる。できなかったら、その日やるのをすっぱりとあきらめる。
幸せを感じる瞬間
- 子どもが起きて、元気に笑っているのを見るとき。
おすすめのラクチン料理
- チーズおろし用の千切りができるスライサーを使って、にんじんなど冷蔵庫の残り野菜をスライスして、焼きそばを作ったり、お好み焼きにする。火が通るのが早くておいしい。
1日のライフスタイル
5:00 | 授乳 |
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7:00〜 | 洗濯・ゴミ出しなど |
8:00〜 | 授乳+朝食 |
9:00 | 掃除、洗濯、細かい家事 |
10:00 | 昼食の準備 |
11:00 | 子どものお風呂+授乳、シャワー |
12:00 | 昼食、移動 |
13:00〜16:00 | 仕事 |
16:00〜 | 途中で買い物 |
18:00 | 帰宅、授乳 |
19:00 | 夕食準備 |
20:00〜 | 夕食 |
20:30〜 | 授乳+寝かしつけ |
21:30〜 | 夫の帰宅を待つ、夕食(夫)、後片付け |
23:00 | 就寝 |
森田 由起子 (もりた ゆきこ) さん
- 子ども1人(9歳)
仕事について
- 職種:派遣社員
- 1週間あたりの勤務日数 週4日(月・火・水・木)
- 1日あたりの勤務時間 9:30〜16:30(9:00〜16:30)
自分の時間をつくるために工夫していること
- 自分だけの夜の時間を楽しむために、子どもを早く(21:30〜22:00)寝かせる。
幸せを感じる瞬間
- 子どもと旅行に行くとき。
おすすめの家事裏ワザ
- エプロンやシーツは、洗濯・脱水後、ぬれている間にアイロンをかけてから干す。
- 肉は味付けをして冷蔵庫に保存しておき、焼くだけにしておく。
1日のライフスタイル
6:30 | 起床・朝食の準備 |
---|---|
7:00〜 | 朝食、後片付け、子どもを学校へ |
8:00〜 | 自分の身支度 |
8:30〜9:00 | 移動 |
9:30〜16:30 | 仕事(12:00〜13:00はお昼休み) |
16:30〜17:00 | 移動(買い物) |
17:00〜 | 夕食の準備 |
18:00〜19:00 | 子どもの習い事送迎 |
19:00〜21:00 | 夕食・家族の団欒 |
21:00〜21:30 | 風呂(子ども) |
21:30〜22:00 | 子どもを寝かせる |
22:00〜 | 風呂(自分)、洗濯 |
波頭 なぎさ (はとう なぎさ) さん
- 子ども1人(10歳)
仕事について
- 職種:事務職
- 1週間あたりの勤務日数 5日
- 1日あたりの勤務時間 9:00〜18:00
自分の時間をつくるために工夫していること
- 家事はできるだけまとめてしています。
- 日々の必要な家事以外は、休日に一気にやってしまいます。
- 買い物は1週間分をまとめ買いしていますし、掃除は、休日の午前中にするようにしています。
- アイロンがけなども1週間分まとめて集中してやっています。
幸せを感じる瞬間
- 1日の終わりに1人の時間が持てたときはほっとします。
- 子どもがすやすや寝ている姿を見ると安心します。
おすすめのラクチン料理
- ごま油と中華調味料をまぜて、茹で野菜と絡めるだけでカンタンナムルができます。
おすすめの家事裏ワザ
- 見てみないフリをすること。
1日のライフスタイル
6:30 | 起床・朝食の準備 |
---|---|
7:00〜 | 朝食、後片付け、子どもの見送り |
7:30〜 | 自分の身支度 |
8:15 | 移動 |
8:30〜18:00 | 仕事(12:00〜13:00はお昼休み) |
18:30 | 子どもの迎え(学童) |
19:00 | 帰宅、夕食の準備 |
19:30〜 | 夕食、学校の準備のチェック(子ども) |
20:30 | お風呂(子ども) |
21:00 | 子どもを寝かせる |
21:30〜 | 夕食の片付け、洗濯 |
23:00 | 就寝 |
TOPICS
- 時間の使い方子育てママの時間、ONとOFFの切り替えは難しい。
- 家事&育児の分担夫にお願いするときは、1つずつ具体的に。
- 自分時間と家事のやりくりママが自分時間を作るためには、家事時間への割り切りが必要。
- 子育て支援のサービスピンチの時は、ファミリー・サポート・センターや病児保育をフル活用。
時間の使い方子育てママの時間、ONとOFFの切り替えは難しい。
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独身の頃と子どもが生まれた後の生活で、ONとOFFの時間の使い方は変わりましたか?
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はい。以前は、徹夜で3日ぐらい家に帰らないこともあり、休日もバリバリ働くような仕事中心の生活でしたが、今は土日祝日が休みなので、子どもに合わせて休日をとることができます。でも、変わらないのは、仕事モードで常に走り続ける習慣ですね。
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走り続ける習慣、というと?
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休みはあるのですが、何もしないで過ごすことができず、“子どもと充実した休みを過ごさなくちゃ!”と必死になってしまいます。結果、親子共に疲れ果てちゃうという…。
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ずっとONの状態、という点では私も同じです。独身の頃は土日も関係なく仕事をしていました。今は専業主婦なので、仕事をしていないという意味ではOFFです。でも、「今日は○○に連れて行こう!」「明日は△△をしよう!」と、予定をびっしり入れてしまいます。
家事&育児の分担夫にお願いするときは、1つずつ具体的に
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皆さん、実家が県外の方ばかりですね。子育てや家事については、家庭の中で頼りにしているのは夫だと思いますが、夫との家事・育児分担はどうしていますか?
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家のことと子どものことは、ほぼすべて私が1人でこなしています。夫は深夜の仕事もあり、長期出張で1週間いないこともあるので。
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これまでに子育てしていて大変だったのはどんな時ですか?
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子どもが生まれてすぐの頃です。抱っこしていないと泣くので、1日中抱っこしていました。子どもに喘息があったので、毎日布団を干して、掃除機をかけなければならず、首が座らない子どもを抱っこしての家事で1日が終わっていました。
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フルタイムで働く場合の家事分担はどうしていますか?
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夫は休日の料理を担当。たまに食べるパパの料理は子どもにも好評です。
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それはいいですね!
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ただ、後片付けは一切しません。でもそれでいいんです。皿洗いや調理道具の片付けについては、自分の思い通りの方法で、決まった場所に収めたいタイプなので、全部私がやります。
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夫に後片付けの方法を教えて育てたら、楽になるのでは?
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やってもらっても、自分の思い通りになっていないとイラッとしてしまう性分なので、自分でやった方が気が楽なんです。
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では他に、もう少しこうしてほしいということはありますか?
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土日に、子どもを連れて外出してくれるのはうれしいのですが、欲を言えば、子どもと2人で行ってほしい時がありますね…。家事はどうしても休日にしかできないので普段できないことをやってしまいたい時などは、子どもと2人で外出してくれるととても助かります。
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夫に協力してもらうコツはありますか?
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夫に伝えるときは、1つずつ具体的にお願いしています。でも時々、「やるよ」と言ったのにそのまま寝てしまうこともあって…。起こしてまで「やってよ」とは言いにくいので、私が我慢してやることもあります。
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うちも同じです。子どもを寝かしつけているうちに、夫のほうが先に寝てしまっていたり…。
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女性は、母親になると特に、子どもが起きている間も寝ている間も、自分に全責任を感じて常に気にかけていますよね。「お母さんスイッチ」のようなものがあるのかもしれませんね。
自分時間と家事のやりくりママが自分時間を作るためには、家事時間への割り切りが必要。
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皆さん、自分時間を作るために工夫していることってありますか?
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工夫しているのは、家事をする時間を決めて、まとめてやることです。午前中に、洗濯や掃除を一気に終わらせます。そして、子どもがお昼寝している間が自分時間です。
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なるほど。家事の時間をまとめるのが工夫点ですね。
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はい。でも子どもが泣いたりぐずったりすると予定通りにはいきません。そんな日は「今日は家事をしない日」とあきらめます(笑)
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自分時間はどんなふうに過ごしていますか?
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本を読んだり、テレビを見たりしてリラックスします。
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仕事をしながらの子育てで、時間のやりくり等、工夫していることはありますか?
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私の場合は、やらないことを決めることですね。例えば掃除は、週に1回、この時間にすると決めたらそれ以外はしません。洗濯は2日に1回しかしない、とか。
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なるほど。やらないことを決めるというのは、大事なポイントかもしれませんね。
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家事ってやり始めると終わりがないでしょう?だから、やらない、と始めに決めておくと、「あれもこれもできてない」とモヤモヤすることが少なくてすみます。
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フルタイムで働いていると自分の時間はなかなか取れないのでは?
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そうですね。私の自分時間は、子どもと夫が寝た後、自分が寝るまでの1~2時間足らずですね。ぼ~っとテレビを見る時間が唯一の自分時間です。
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私は仕事をしていませんが、四六時中子どもと一緒にいるので、逆に自分だけの時間を確保するのが難しいですね。たまには1人で過ごしたい!と思うことがあります。お風呂も私は行水ですから…。
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そうそう。子どもがいると、トイレに入っていても「ママー!」と呼ばれますからね。「ねぇ~」とか「ママー」と、呼び止められない時間は、ほっとします。
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なるほど。ささやかな幸せの時間、というわけですね。
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私の息抜きタイムは、たまに夜、友だちと外食することです。
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夜ですか?!
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はい。夫が休みの日を事前にチェックして、思い切って家のことも子どものことも任せてリフレッシュしています。
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うらやましい~!
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子どもも9歳になり、自分でできることが増えた今になってようやく、できるようになったことですね。
子育て支援のサービスピンチの時は、ファミリー・サポート・センターや病児保育をフル活用。
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子育て支援のサービスで利用して良かった施設やサービスはありますか?
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育休中は、保育園で月に1回開催されている園庭開放(※1)に行っていました。同じ月齢の子どもがいるのでママ同士、情報交換ができます。
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子どもが通う予定の保育園の雰囲気が分かるのもいいですね。他に、行って良かった場所はありますか?
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歩けるようになってからは、近所の公園や児童館などあちこち出かけました。動きが活発になってくると、ずっと家の中ではいられないので。ハイハイの赤ちゃんでも安心して遊ばせることができるので、広い公園や大型遊具のあるさぬきこどもの国(※2)によく行きましたね。
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夫の転勤で高松に来てから、子育て支援の情報はどうやって集めていますか?
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市役所で乳幼児の親子が自由に集える子育てのひろば(※3)のことを聞いて行くようになってから、行動範囲が広がりました。出産後は、施設に問い合わせをするのもつらい時期があったので…。子どもが生まれる前からいろんな情報を集めておけば良かったなと思います。
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私は、子どもが3か月ぐらいの頃から、ファミリー・サポート・センターを利用しました。
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ファミリー・サポート・センターは、地域の中で「子育ての援助をしたい人(=まかせて会員)」と「子育ての援助をしてほしい人(=おねがい会員)」が助け合う仕組みですよね。事前に顔合わせもあるので、いざというときのために登録するママも多いんですよ。
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はい。自分の資格取得のための勉強や、仕事でどうしても遅くなる時など、まかせて会員さんにずいぶんお世話になりました。
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近くに祖父母や頼れる人がいないママには心強いよね。
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そうなんです。小学校にあがる時に挨拶に行ったら、わが子の成長をすごく喜んでくれて私もうれしかったです。
子どもが病気になった時に預り保育をしてくれる病児保育(※4)も利用しました。水ぼうそうやインフルエンザなどの感染症になると、いつもの保育園生活に戻れるまで1週間はかかります。そんなに長期間は仕事を休めないですから。 -
私はちょうど今、どんなサポートがあるのか探している最中です。今回、実際に利用したママの話を聞くことができて良かったです。
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そうですね。地域には、育児の不安や悩みや子どもの預け先を相談したり、仕事と子育ての両立を支えるサービスがあります。子育てのひろばなどに行くと、地域にある施設やサポート情報をママ同士で話したり、ひろばのスタッフに相談できますよ。
用語解説
- ※1 園庭開放
- 地域の未就園児とその保護者を対象として、定期的に保育園の園庭を地域開放している。施設の遊具やおもちゃで自由に遊んだり、子育ての悩みを保育士に相談することができる。無料・予約不要のことが多い。
- ※2 さぬきこどもの国
- 香川県内最大の児童館。プラネタリウムや大型遊具を備えた複合施設で、多様な体験型の遊びができる。
- ※3 子育てのひろば
- 妊婦さんや0~3歳くらいまでの乳幼児とその保護者が集う場所。常設でスタッフが常駐している。
- ※4 病児保育
- 病気のために集団保育(保育園・幼稚園での保育)が困難な子どもを、勤務の都合などで、家庭で保育できない保護者に代わって一時的に預かること。医師、看護師が子どもの健康チェックをしながら保育をおこなう。
TOPICS
- 仕事と子育てを両立するコツ①子どもの成長に合わせて働き方を変える。
- 仕事と子育てを両立するコツ②仕事の状況を共有し、同僚や上司の理解を得る。
- フルタイム、時短、ワークシェア…理想の働き方やバランスは人それぞれ。
仕事と子育てを両立するコツ①子どもの成長に合わせて働き方を変える。
-
仕事と子育てを両立するために工夫したことはありますか?
-
私は、子どもが小学校にあがるタイミングで転職しました。
-
小学校にあがるタイミングで、というのはなぜですか?
-
土日や休日に休める仕事がしたかったからです。それまでの仕事は、勤務時間が不規則で休みもとりにくかったので。学童保育(※1)は保育園と違って遅くまで預かってもらえないことも理由の1つです。
-
働き方を変えてみて生活に変化はありましたか?
-
そうですね。子どもは成長するので少しは時間に余裕ができるかな、と思っていましたが、現実は違っていました。
-
例えばどういうことですか?
-
毎日出される宿題は、低学年のうちは親がそばについて見てやらないと終わりません。
音読を聞いてサインする、保護者が一言コメントを書く、というように親が関わる宿題もあります。
仕事を終えて、学童保育に迎えに行ってからの慌ただしい夕方の時間帯に30~40分、夕ご飯の準備や家の片付け、お風呂の準備など、時間を気にしつつ一緒にやっていました。さらに、小学1年生の夏休みは、どん!と大量の宿題が出るので苦労しましたね。 -
うちも夏休みは大変でした!平日は仕事をしているので、子どもと一緒に宿題に取り組めるのは土日のみ。
我が家の場合、夏休みに入る前に親子で一緒に宿題の計画を立てました。そして、毎週土日ごとに「今日は読書感想文の日」「今日は絵日記を仕上げる日」と決めて、私も一生懸命になりました(汗)。 -
まるで親への宿題ですねー(笑)。
-
本当に!時短の仕事に変えていて良かったなと思います。
フルタイムを続けていたら、仕事と子育ての両方で時間に追われてパンクしていたかもしれません…。 -
そうなんですねー(驚)!!!私は、子どもが小学生になったら少し手がかからなくなって、仕事を再開できるのかなと漠然と考えていました。
-
いきなりフルタイムでなく、パートやアルバイトからスタートしているママもいますよね。
仕事と子育てを両立するコツ②仕事の状況を共有し、同僚や上司の理解を得る。
-
今、専業主婦をされていますが、出産後も仕事を続けようと思っていたのですか?
-
はい。働きたい続けたい気持ちはありました。でも、一緒に働く仲間の理解を得るのが難しかったです。
実は妊娠が分かった後、職場の同僚の女性たちが「あの人がいると気を遣うよね」と陰で言っているのが聞こえてきて…。 -
それは辛い。
-
それまでに育休をとって復帰した先輩がいない職場だったので、働き続けるのは難しいな、と感じました。
-
実は私は、今の会社で産休・育休を取得して職場復帰した第1号なんです。
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わー!すごい!会社初のロールモデルになったということですね。復帰したのは何年前ですか?
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子どもが1歳前に復帰したので、もう10年近く前になりますね。
-
その後、後輩は後に続いていますか?
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はい。昨年は1人、この春にも2人、育休を取得した後輩が職場復帰しました。
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先輩がいるって心強いですよね。
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そうですね。私の頃にはなかった時短制度もできたので、10年前と比べて女性が働き続けやすい環境が整ってきたと感じています。
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そうですか。育休明けの仕事と子育ての両立はスムーズにいきましたか?
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いいえ。復帰してすぐは、週1回くらい子どもが発熱していました。体温が37.5℃以上あると保育園では預かってもらえません。その都度会社を休んで、病院に連れていき家で看病しました。
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会社の上司や同僚の反応はどうでしたか?
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職場にとっても、育休明けの復帰は私が初めてだったので、上司や同僚は「子どもが小さいとこんなにしょっちゅう病気になるの?!」と驚いたと思います。また、仕事と子育てを両立していけるのか心配されました。
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仕事と子育ての両立のために工夫した点はありますか?
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仕事に極力支障が出ないように、業務内容を事前に相談したり、仕事の進捗状況を共有したりしました。上司や同僚の理解と協力があったからこそ、職場復帰後も仕事が続けられたのだと感謝しています。
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私の場合、職場の上司が理解ある人なので、3か月の子どもを連れて出勤しています。
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えー!!子連れ出勤?!
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どんな働き方をしているのですか?
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焼き菓子やケーキの梱包と発送作業をしています。1日3時間程度の勤務ですが、途中で子どもが泣いたら授乳したりあやしたり、というゆるやかな働き方です。
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では、今の働き方が仕事も子育ても半分半分で良い感じですか?
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そうとも言えません。仕事時間と子育てのメリハリがつかないと感じることもありますし、会社に迷惑をかけているのでは、と申し訳ない気持ちにもなります。
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これから子どもを預ける予定はありますか?
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半年後か1年後には子どもを預けて働きたいと思いますが、まずは子どもを預かってくれる施設を探すことからですね。
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そうですね。今は待機児童(※2)も多く、保育施設に入るのが難しい市町もあります。女性が出産・子育てをしながら働き続けるには、職場の理解を得ることや子どもを預けて働くための環境を整えることが重要ですね。
フルタイム、時短、ワークシェア…理想の働き方やバランスは人それぞれ。
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今後の働き方やライフスタイルの希望を教えてください。
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私の場合、今は子育てに専念したいので、今すぐ働くことは考えていません。子育ても家事もしながら働いているママはすごい!と尊敬します。でも、いつかは自分も働きたいなと思っています。
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こんな仕事がしたいという希望はありますか?
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転勤族なので正社員としての働き方は難しいかな、と思いますが…。自分自身、子育て支援センターや子育てのひろばを利用してリフレッシュできたり、助けられたりしたので、困っているママの役に立つ仕事がしたいなと考えています。
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おー!それは素晴らしい!
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私は1年後ぐらいを目途に、子どもを預けて週に3日程度働きたいです。
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なぜ週3日なの?
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今は子どもの世話もしたいし、仕事もしたい。欲張りだとは思いますがそれが理想です。例えば、“私は月水金、あなたは火木土”というように、仕事をシェアできる仕組みがあればうれしいですね。
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なるほど、ワークシェアですね。それなら、雇用主側からしても、受注を減らさず仕事が回る良い仕組みかもしれませんね。
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私は現在、フルタイムなので、これ以上バリバリ働こうとは思っていません。あと3年ぐらいして子どもが中学生になったら、もう少し自分の時間ができるのかなと思っています。
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自分の時間ができたらやってみたいことがありますか?
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今は時間がとれなくてできていませんが、資格取得やキャリアアップのために勉強をしたいと考えています。
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私は今、週4日、9:30~16:30の時短勤務なので、今が理想的な働き方です。収入のことだけを考えれば、独身の頃の働き方にあこがれますが、自分や家族の時間とのバランスをとりながら、割り切ることも重要かなと思います。
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なるほど。子育て、家庭、仕事のバランスは人によっても、子どもの年齢によっても違いますよね。ひとりひとりが、自分のライフスタイルに合わせて働き方を選べる仕組み、それをお互いに認め合える環境が必要ですね。まずは、いろんな働き方があるということをこうしたサイトで情報収集をして、自分はどんなふうに働きたいかを考えておくと良いですね。今日は皆さん、ありがとうございました。
用語解説
- ※1 学童保育
- 放課後児童クラブの通称。保護者などが就労等により昼間家庭にいない場合に、小学校に就学している児童を対象に、授業の終了後に児童館や小学校の空き教室などを利用して適切な遊びや生活の場を与え、家庭的な雰囲気の中で保護者などに代わって生活指導を行うこと。
- ※2 待機児童
- 子育て中の保護者が、保育所または学童保育施設に入所申請をしているにもかかわらず、入所できない状態にある児童をいう。